2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に出演する俳優の生田斗真さんがこのほど、三重県桑名市でクランクインし、「気持ちいいスタートが切れたかな、と思います」と手応えを語った。また撮影では役所広司さんと共演し、「ワクワクしますし、ゾクゾクします。すごくうれしいです」と振り返った。
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生田さんは、日本最初のオリンピック選手となる主人公・金栗四三(中村勘九郎さん)の盟友・三島弥彦役で、役所さんは金栗が進学した東京高等師範学校の校長で恩師となる嘉納治五郎役。当日は弥彦と嘉納が初めて出会うシーンが撮影された。
三島家の要人を招いたパーティーに出席した嘉納は、大隈重信(平泉成さん)や銀行家の三島弥太郎(小澤征悦さん)にオリンピックの意義について熱く語る。そこに野球ボールを追って弥彦が乱入。さらに弥彦が所属するスポーツの同好会「天狗倶楽部」のメンバーが続々と現れ、会場は騒然となる……という内容だった。
生田さんは「初日から弥彦、そして『天狗倶楽部』の登場のシーンから入れたので、気持ちいいスタートが切れたかな、と思います。初日はいつも緊張してナーバスになるんですけれど、天狗倶楽部のみんなと顔を合わせた瞬間に、そういうものが全部バーンと吹っ飛び、エネルギッシュなシーンが撮れたんじゃないかなと思っています」とコメント。
役所さんについては「やっぱりワクワクしますね。ご一緒したいな、と思っていてもなかなか今日までできなかったので。ワクワクしますし、ゾクゾクします。すごくうれしいです」と共演を喜んでいた。
一方、役所さんは「生田くんは『ジャニーズの俳優部』というか、映画をよくやっている印象があります。すごく楽しみにしていました。きょう遠目で見て『ひげが似合うなあ』と。(三島弥彦さんの)写真となんとなく遠目で似ている感じがして『ああ、似てる』と思いました」としみじみ。
すでに熊本ロケに参加していた役所さんは、「せりふをしゃべったのは今日が初めてだったので、最初は嘉納さんとしてどんなふうにしゃべればいいのか、『どんな雰囲気なのか』『これでいいのかな』と探りながらの撮影でした。まだまだ始まったばかりなので、言葉と体がしっくりくるのにはまだ時間がかかるかもしれませんが、頑張ります」と気を引き締めていた。
19年の大河ドラマのテーマは「オリンピック」で、日本人が初めてオリンピックに出場した明治の終わりから、東京にオリンピックがやってきた1964年までの、およそ50年を描くオリジナルストーリー。戦争と政治と景気に振り回された人々の群像劇になるという。大河ドラマで近現代史を取り上げるのは86年の「いのち」以来、33年ぶり。
主演は勘九郎さんと俳優の阿部サダヲさん。阿部さんはコーチとして日本水泳の礎を築き、「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者・田畑政治役で、勘九郎さんと阿部さんは“リレー”形式で主演のバトンをつなぐという。放送は2019年1月から。
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