俳優の役所広司さんが12日、東京都内で開かれた主演映画「孤狼(ころう)の血」(白石和彌監督)の初日舞台あいさつに、共演の松坂桃李さんらと登場。劇中でバディーを組んだ松坂さんの印象について、役所さんは「繊細に自分の役をラストシーンまで積み重ねていく、ちゃんとしたプランを持っている素晴らしい俳優さんだと思っています」と絶賛。さらに「真っすぐな松坂君の目の力が共演者として、頼もしい」とべた褒めで、「恐れ多いです……」と松坂さんを恐縮させていた。
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松坂さんは、役所さんについて「バディーという関係性もあって、勝手ながら親のような、師匠のような、大先輩のような、いろんなものが混ざって……。最終的に感じたのは、(役所さんが)大きく分厚く、そして遠いな、と……」と尊敬の念を込め、「この時間は、かけがえのない時間でした」と共演の感想を語った。
「孤狼の血」は、暴力団対策法成立前の広島の架空の都市・呉原市を舞台に、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を捜査する警察と暴力団組織間の激しい抗争を描いた作品。
舞台あいさつには、真木よう子さん、中村倫也さん、音尾琢真さん、阿部純子さん、ピエール瀧さん、江口洋介さんと、原作者の柚月裕子さん、白石監督も出席。俳優生活40周年の役所さんは、「ぎりぎり体力がもったかな、というような作品に40年目に出会えて、とても幸せでした」と語った。
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