女優の夏川結衣さんが11日、名古屋市内で行われた映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」(25日公開)の舞台あいさつに、共演の西村まさ彦さん、山田洋次監督とともに登場。同作で初めてフラメンコに挑戦したという夏川さんは「ものすごく難しい」と振り返り、西村さんに「周りの人(ダンサー)は誰一人として汗をかいていないのに、夏川さん一人だけが汗をかいていました」と暴露され、苦笑いだった。
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夏川さんは「台本を読んでびっくりしました。『史枝(自身の役名)、フラメンコを踊る』と書いてあって……。(山田監督に)踊れるのかい?とも聞かれたこともなく」と戸惑ったことを告白。「フラメンコは怒りを表現しているんです。自分のふがいなさの怒りをぶつけてみました」と明かしつつ、山田監督に向かって「覚えていませんか? 『夏川君、周りは誰も汗をかいていないのに、どうして君はそんなに汗だくなんだい』って(監督に言われて)何も言い返せなかったですよ」と怒ったようなそぶりを見せて、観客を笑わせていた。
山田監督は「前もって言わなかったもんね。失礼なことをしたかなあ」と笑顔で、夏川さんと夫役を演じた西村さんは「汗だらけの夏川さんを見まして、とてもいとおしい気持ちがわき上がって、ますます好きになりました」と語っていた。
「家族はつらいよ」は、山田監督が名作「男はつらいよ」シリーズから約20年ぶりに取り組んだ本格喜劇で、2013年の「東京家族」を下敷きに、東京郊外で暮らす平田一家の騒動をコミカルに描いた人情ドラマ。第1作は16年3月に公開され、第2弾が17年5月に公開された。第3作となる「妻よ薔薇のように」は、平田一家の家事の全てを担う長男夫婦の嫁・史枝(夏川さん)の“反乱”により、一家に史上最大のピンチが訪れる……という内容。
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