注目の新譜:サカナクション「魚図鑑」 デビューから10年間の音楽活動を総括する初ベスト

サカナクションの初のベストアルバム「魚図鑑」の初回生産限定盤ジャケット
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サカナクションの初のベストアルバム「魚図鑑」の初回生産限定盤ジャケット

 5人組ロックバンド「サカナクション」が、初のベストアルバム「魚図鑑」(ビクターエンタテインメント)を28日にリリースした。

ウナギノボリ

 初回生産限定盤と期間限定生産盤はDisc-1「浅瀬」とDisc-2「中層」の2枚組み、完全生産限定盤プレミアムBOXは、「浅瀬」「中層」にDisc-3「深海」をプラスした3枚組み。入門編ともいえるDisc-1「浅瀬」には、公開中の福士蒼汰さんの主演映画「曇天に笑う」の主題歌になっている新曲「陽炎 -movie version-」をはじめ、映画「バクマン。」(15年)の主題歌として話題になった「新宝島」や、2013年のNHKサッカーテーマ「Aoi」といったタイアップ曲、「夜の踊り子」(12年)や「アイデンティティ」(10年)などのシングル曲が多数並ぶ。そこからアルバム楽曲を中心としたDisc-2「中層」へと進み、よりディープなDisc-3「深海」へと導いていく構成だ。

 Disc-1「浅瀬」は、バンドの核となる音楽スタンスを知ることができるプロフィル的な部分で、Disc-2「中層」では、ロックとダンスミュージックを昇華させた音作りのアプローチの面白さを堪能できる。さらにDisc-3「深海」では、深い海に潜って意識を研ぎ澄ますかのように、楽曲の作り手が個人的な深層心理を掘り下げ、自身と向き合う姿のようにも聞こえる。

 アルバム「魚図鑑」は全4形態。完全生産限定盤プレミアムBOXは全49曲入りCD3枚組みで7000円(税抜き、以下同)、初回生産限定盤はライブ映像Disc付き全34曲入りCD2枚組みで、DVD版は4600円、Blu-ray版は5600円、期間限定生産盤は初回生産限定盤と同音源の全34曲入りCD2枚組みで3600円。それぞれ収録音源をスマホで簡単に再生できる「プレイパス」サービスに対応。完全生産限定盤プレミアムBOXと初回生産限定盤は、映像Discに収録されているライブ映像も「プレイパス」サービスに対応している(共に2019年3月31日まで)。完全生産限定盤プレミアムBOXは収録曲49曲を考察・解析したブックレット「魚大図鑑」が、初回生産限定盤と期間限定生産盤には収録曲34曲のブックレット「魚図鑑」が封入されている。(水白京/フリーライター)

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