女優の田中麗奈さんが24日、その年の優れた映画や俳優らに贈られる「山路ふみ子映画賞」の東京都内で開催された贈呈式に出席。映画「幼な子われらに生まれ」(三島有紀子監督)での演技が評価され「女優賞」に輝いた田中さんは「このような伝統のある名誉ある賞をいただき、心からうれしく思っています。98年に(映画『がんばっていきまっしょい』で)新人賞をいただいてから約18年ほどたちまして、今回の女優賞という素晴らしい賞を受賞できました。支えてくださった関係者、映画を見てくれた皆さんのお陰です。感謝するとともに一層気を引き締めて、日本映画に敬意を持って、誠意を持って、努力していきたいと思います」と喜びと決意を語った。
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「幼な子われらに生まれ」は「映画賞」に選ばれ、贈賞式には三島監督も出席。三島監督は「うれしいのは、田中さんと一緒にこの場に立てたこと。(田中さんの)役は本当に難しくて無理難題も押し付けて、苦しみながら作った役なので、この場に立てることが監督として幸せ」と振り返ると、田中さんは「監督のスピーチに泣きそうになった」と言い、「(映画で)演じるチャンスと出合えたことを心より感謝しております」と笑みを浮かべた。
また、観客からの質問を受ける場面もあり、「女優として転機になった作品は?」と聞かれた田中さんは「やっぱり転機は『がんばっていきまっしょい』ですが、今回の作品が転機になると予感しています。作品と監督に恵まれて、二度目の転機と言ってもいいのかと思います」と答えた。
同賞は、元女優の山路ふみ子さんが日本映画振興のため私財で設立した「山路ふみ子文化財団」が主催し、今年で41回目。「新人女優賞」は映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で初主演した女優の石橋静河さん、「映画功労賞」に映画製作会社のアルタミラピクチャーズ、「福祉賞」に映画「光」製作委員会、「文化財団特別賞」は女優の吉行和子さん、俳優の西田敏行さんにそれぞれ贈られた。
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