今年の秋アニメが出そろってから1カ月以上がたった。「MANTANWEB」のアニメ担当記者が、「3月のライオン」第2シリーズ、「クラシカロイド」第2シリーズ、「Infini-T Force」「クジラの子らは砂上に歌う」を独断と偏見で語る。
ウナギノボリ
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第2シリーズは、ひなたのいじめの問題や後藤と香子の関係など、より一人一人のキャラクターの人間ドラマにスポットが当てられている。中でも今シリーズの中心となるであろうひなたのいじめの問題は、原作を読んでいても胸が締め付けられた。アニメでも、ある程度の覚悟を持って見なければと思っているが、その問題を通して、がぜん頼もしくなる零がどのように描かれるのか、希望を持って見ていきたい。また、第2シリーズから、二階堂の暑苦しさがパワーアップしており、原作とはまた違った、零とのコミカルな掛け合いが楽しめる。(岡)
「ギョーザー!!」再び。NHK・Eテレの異色すぎるクラシックアニメで、第1シリーズは「銀魂」「おそ松さん」などの藤田陽一さんが監督を務めたことも話題になった(第2シリーズはストーリー監修)。ギョーザが好物のベートーヴェン、天真らんまん(というかハチャメチャ)なモーツァルトなどクラシカロイドという謎の存在が現代日本に現れ、ドタバタを巻き起こす……という基本は、第1シリーズと変わらないのだが、新キャラが強烈。中でもキャラが濃いのがドヴォルザークだ。姿はカバ。でも、声優は諏訪部順一さん。作曲家のドヴォルザークと同じく鉄道好きなど細かいネタも盛り込まれているのもツボ。カバに夢中!(鉄)
数々の人気ヒーローが一堂に会して巨悪と戦うという「スパロボ」「アベンジャーズ」でもおなじみの、世界中で“こすられ”まくった設定ではあるが、そのシチュエーションだけでファンとしてはどうしても燃えてくるし、ワクワクしてしまうので、いわばジャンルの一つと解釈した方がいいだろう。とはいえ、本作は美しいCGと関智一さんら人気声優たちの名演もあって作品としても高いレベルでまとまっている。さぞかし曲折があって完成したものと思われるが、個人的には“お祭り感”がもっとあってもいいのではと思ったりもする。(立)
マンガ好きはマークしていた作品で、謎の多いファンタジーな設定ゆえにアニメ向けだな……と思っていたら、見事にドンピシャリ。世界観の設定が細かくあるので理解に大変な面があるのも確かだが、気にしなくても何となく流れが分かるようになっているのは、見事。それにしても第3話のあの展開は、こたえるものがある。私はリコス派なので影響なしだが、そうでない人は大変かも。(河)
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