NHKは14日、大阪放送局(大阪市中央区)で会見を開き、2018年秋の連続テレビ小説(朝ドラ)が、脚本家の福田靖さんが手がけ、インスタントラーメンを生み出した実業家・安藤百福(ももふく)さんとその妻・仁子(まさこ)さんの半生をモデルにしたホームドラマ「まんぷく」に決まったと発表した。福田さんと、制作統括の真鍋斎(まなべ・いつき)チーフプロデューサー(CP)が出席した。会見の主な内容は以下の通り。
ウナギノボリ
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――安藤百福さん、仁子さん夫妻をモデルに選んだ理由は?
真鍋CP 誰もが知っているインスタントラーメンが、どんな苦労の中で出来上がっていったんだろうと。みんなが知っているのに、その裏側にある知らないこと(物語)には、皆さん興味があるんじゃないかなと思いました。
調べていくうちに、インスタントラーメンを開発されたのが百福さんが48歳、仁子さんが41~42歳ぐらいだったんです。いまは人生80年ですけれど、(人生が)60~70年という時代に、折り返し地点を過ぎて、ようやくつかんだ大きな成功。まさにテーマでもある「人生いつだってやり直せるんだ」という力強いメッセージを届けられる“敗者復活”の物語だと思いました。
いまは世知辛い世の中で“失敗”されたりしている方もいらっしゃるかもしれませんが、まだまだ頑張って、生きていけるよということを、皆さんにお伝えしたいということで、この(夫妻をモデルにした)企画をやりたいという気持ちが高まりました。
――オリジナルストーリーか、史実に基づいた話か。
真鍋CP 基本的なキャラクターはほぼオリジナルになっていくと思います。(お二人の)業績は縦軸に、ある程度沿いまして作らせていただきます。人間関係、キャラクターだとかは、かなりの部分がオリジナルストーリーになっていくと思います。
――脚本は今、どれぐらい進んでいるか。
福田さん まだ1ページも書いていません。ふふふ。取材し、自分の中で構想を練っているところです。
百福さんについては、いろいろな本が出ていますが、あくまでも仁子さんをモデルにした話。仁子さんについての本は一冊もないですし、ネットを探しても、(東京・)世田谷の大宅壮一文庫に行って検索してもまったく出てこないんです。ですからここはオリジナルでやるしかない。もちろんご存命の関係者の方に話を聞きました。大変なご苦労があったに違いないと思うんですが、やっぱり昔のことというのは美しい思い出になってしまうのか「大変でした」ぐらいしかないわけです。そこは僕なりに想像し、ドラマを作っていきたいと思います。
自分が書くものはすべて、ユーモア、コミカルな要素は不可欠だと思っている。暗い話には絶対にならないように、朝から皆さんが楽しい時間を過ごせるようなドラマにしたい。ですから、そうですね……、コメディー要素は52%ぐらいと思っていただければ結構です。
(一同笑い)
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