俳優の白竜さんが25日、東京都内で開かれた北野武監督の最新作「アウトレイジ 最終章」(10月7日公開)のジャパンプレミアに、北野監督らと出席。1989年公開の北野監督の映画初作品「その男、凶暴につき」にも出演した白竜さんは「あれからもう、28年たつんですね。ある時、(北野監督が)ベネチア(国際映画祭)で金獅子賞を受賞したとき、『北野組やってきてよかったね』って言っていた。すごくうれしかったです。また、ビヨンド、最終章に出られて感動しております……」と涙ぐんだ。
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イベントには、白竜さん、北野監督のほか、映画に出演している西田敏行さん、大森南朋さん、ピエール瀧さん、松重豊さん、大杉漣さん、塩見三省さん、名高達男さん、光石研さん、池内博之さん、金田時男さん、岸部一徳さんの計13人、“男くさい”豪華な俳優陣がステージに現れた。
西田さんは、映画の出演について「感慨無量です」と話し、「頸椎亜脱臼(けいついあだっきゅう)、胆のうを取るなど4カ月入院していた。退院したときに、この映画のオファーをいただいた。みんなに抱きかかえられながら(撮影)初日を迎えた」と振り返った。
2014年に脳出血で倒れ、その後、テレビにも出演している塩見さんは、マイクを右手で握り、椅子から立ち上がり「北野監督とまた仕事ができたのは最高の喜びであり、最高の仕事でした。グッとくる映画です」と力を込めた。西田さんも「塩見三省君も脳出血で倒れて、いろいろ障害を抱えながら、お互いリハビリをしながらの撮影でした」と語った。
「アウトレイジ」シリーズに初めて出演する大森さんは、これまで同シリーズに出演した加瀬亮さん、桐谷健太さん、新井浩文さんの名前を出しながら「嫉妬して、恨みつらみが出ていました。やっと、出演できて僕にとって夢がかなった」と満面の笑みを見せた。
「アウトレイジ」は闇組織の抗争を描いた映画シリーズで、最新作では2012年に公開された前作「アウトレイジ ビヨンド」のその後が描かれる。関東の組織「山王会」と関西の組織「花菱会」の巨大抗争後、大友(ビートたけしさん)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー・張会長(金田さん)の下にいた。あるとき、韓国出張中の花菱会の幹部・花田(ピエール瀧さん)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、張グループと花菱会は一触即発となり、激怒した大友はすべての因縁に決着をつけるべく、日本に戻ってくる。そんな中、花菱会では卑劣な内紛が起こっていた……という展開。
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