女優の永野芽郁さんが2018年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」のヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)役を演じることが決定し、20日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で行われた会見に登場した。鈴愛は、幼いころに病気で左耳を失聴するも、自作の大きな“つけ耳”を付けるなどおおらかで明るい性格で、七転び八起きで生きていくという役どころ。永野さんは同役が「自分にぴったりなんじゃないか」と考えていたと明かし、制作統括の勝田夏子チーフ・プロデューサー(CP)も「ぴったりのキャラクター。おおらかさ、天真らんまんさ、度胸と愛嬌(あいきょう)を持ち合わせている」と起用の理由を語った。
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永野さんは「中学生のときぐらいから、お正月になるたびに『七転び八起きで頑張ろう』って思っていて『この役、自分ができたらぴったりなんじゃないか』と勝手に考えていた」と明かし、「誰かの習慣になるドラマに出るというのが不思議な気がするけど、きっかけをいただいたので自分らしく楽しくできたらいいなと思います」と笑顔で意気込みを語った。
永野さんが朝ドラに出演するのは初めてで、今回2366人のオーディションの中から選ばれたが「絶対受からないと思ってた。受かってびっくりしました」と心境を吐露。役が決まったことを聞いたのは昨晩といい、「もう1回面接があると聞いて。本読みをするということで、出席簿みたいなやつを渡されて、開いたら『あなたです』って書いてあって。何言ってんだ、あなたですってせりふじゃないよなとか(思いつつ)、気づいたら涙が出てきて」と明かした。
また、ヒロイン・鈴愛の印象について、永野さんは「オーディションの台本を読んだ段階で、普段の自分に似てるなって思った」と説明。「明るいことに対しての自信はあったので、素のままで、自由に演じられるのは鈴愛ぐらいしかいないって思っていたので、そういうところを見てくださったのかなって思う」とコメントし、長丁場の朝ドラの現場にのぞむにあたっては「腹筋とか、筋トレとか。あとブロッコリーを食べるといいと聞いたので、そういうところで気を使っていきたいなと思います」と意欲的に語った。
勝田夏子CPは、永野さんをヒロイン役に抜てきした決め手について「今回の鈴愛に非常にぴったりのキャラクターであるということ。おおらかさ、天真らんまんさ、度胸と愛嬌を持ち合わせている」と説明。「見れば見るほど鈴愛っぽい。幸運な出会いだったと思います」と絶賛した。今後は片耳が聞こえないという役作りに加え、少女マンガ家を目指す場面もあるため、マンガを描くためのペンを持つなどの役作りもしてもらうという。
「半分、青い。」は大ヒットドラマ「ロングバケーション」などで知られ、“恋愛ドラマの神様”の異名も持つ北川悦吏子さん脚本のオリジナル作品。1971年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、一大発明を成し遂げるまでの物語。鈴愛は、高校卒業後に少女マンガ家を目指してバブル期真っただ中の東京に出るも、挫折し結婚。一人娘を授かるが離婚し、シングルマザーとなって故郷に戻る。最後にたどり着いたのは、病気の母にやさしい風を届けてあげようと「ひとりメーカー」として扇風機を作ることだった……と展開する。
放送は2018年4月2日から、全156回を予定。17年秋に岐阜のロケでクランクイン予定。
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