俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるWOWOW「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」が17日から放送される。若かりしころの宮沢賢治と家族や親しい人たちとの関わりを、賢治が愛した食や音楽とともに描く作品で、鈴木さんは主人公の賢治を演じる。鈴木さんは賢治について「子供がそのまま大人になったよう」といい、「普段、仕事の場では、それをひた隠しにして生きてますけど(笑い)、僕も実は基本的に子供です。空想したりすることも多いですし……彼ほど天才的な何かがあるわけではないですけど、似ているものを感じます」と自身との共通点を語っている。
ウナギノボリ
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ドラマは、少年画報社の「思い出食堂」に掲載された魚乃目三太さんのマンガ「宮沢賢治の食卓」が原作。大正10(1921)年、若き青年・宮沢賢治(鈴木さん)は実家を飛び出して東京で自活していたが、父からの電報で帰郷。久々に帰郷した賢治は打ち込むべきものを見つけられずにいたが、東京で味わったコロッケを手作りし、それを家族と“分かち合う”ことから気づきを得る……というストーリー。山崎育三郎さんが親友の藤原嘉藤治、石橋杏奈さんが賢治の妹トシを演じる。
鈴木さんは、賢治との共通点について「“空想好き”というイメージがあったけれど、実はその根底には圧倒的な科学による裏付けや知識がある。学者肌で、気になったらとことん調べるところは、僕も少しあるかなって気もします」と説明。また、「石一つ見ても、賢治にはなんていう種類の石で、どういうふうにできていて……ということが全て分かって、周りの地形も見えてくる。それだけの知識量があるということは本当に尊敬します」と宮沢賢治への思いを語っている。
さらに、劇中でさまざまな料理が登場することについて、鈴木さんは「想像力と知識があり、感性も豊かなので、コロッケひとつでも、イモがどうやって作られて、この甘さのもとは……といったことが全部分かる。ただ『おいしい』だけじゃなく、歴史から何から全てが入ってきて『ああ! いまこれを食べられるってなんて幸せなことなんだろう!』って感じるんじゃないかと思います」と賢治の気持ちを想像していた。
また、「僕も減量中においしいものを食べた経験がありますが、芝居では絶対にこんなリアクションはしないよってくらい『メチャクチャおいしい!』というリアクションをするんです」と過去の減量経験を振り返り、「本当に体が求めて『食べたい!』と思って食べると、感覚を全部、味覚に集中させるんです。今回、その経験を生かせる部分があるなと思います」と語っている。
「宮沢賢治の食卓」は17日スタート。WOWOWプライムで毎週土曜午後10時に放送。第1話は無料放送。
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