MANTANWEB(まんたんウェブ)

記事

一覧

羽田美智子:「ひよっこ」で親友の母を好演 ヒロイン有村架純らとの撮影秘話や今後の見どころ語る

htmlspecialchars($art['image'][0]['caption'],ENT_QUOTES)
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で助川君子を演じている羽田美智子さん

関連写真特集

全10枚

 放送中の有村架純さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」で、主人公みね子(有村さん)の故郷、茨城県奥茨城村でみね子の親友・時子(佐久間由衣さん)の母・君子を演じている女優の羽田美智子さん。茨城県出身の羽田さんは43年ぶりに朝ドラで茨城が舞台になることを知り、出演の「声が掛かるといいなと思っていた」だけに、今回の役柄には思い入れたっぷりのようだ。羽田さんに朝ドラへの思い、意外と茨城弁が難しかったことなど撮影のエピソードや今後の展開について聞いた。

 ◇集団就職で上京した“金の卵”の物語

 「ひよっこ」は96作目の朝ドラで、「ちゅらさん」などの脚本家・岡田惠和さんのオリジナル。大家族の農家に生まれ、のんびりした少女に育った谷田部みね子が、出稼ぎで東京に行っていた父が行方不明になったのを機に集団就職で上京する……というストーリー。高度経済成長期に集団就職で上京した“金の卵”が、殻を破って成長していく姿を描く。NHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。

 先週(4月24~29日)放送された第4週「旅立ちのとき」では、羽田さん演じる助川君子の娘、時子とヒロインのみね子らが高校を卒業、集団就職で東京のラジオ工場に勤めることになり、同じく就職する角谷三男(泉澤祐希さん)と上京するまでの涙の別れなどが描かれた。

 ◇出演するのに「いい流れが来ていた」

 茨城県が舞台となる朝ドラは1974年の「鳩子の海」以来、43年ぶり。出演が決まった際の気持ちを羽田さんは「本当にうれしかった」と振り返る。出演者として「声が掛かるといいな、と思っていたら本当に声が掛かって」とうれしそうに語る。

 「ひよっこ」が制作されることはニュースで知った。「有村さんが主演されるというのをニュースで拝見して、茨城でやるのか、えっ、脚本は岡田(惠和)先生なんだ!って。出たいなと思っていたら、本当に数日後に声が掛かって」といい流れが来ていた。発表前に岡田さんのラジオにゲスト出演して、「岡田先生の脚本でお仕事できたらいいですね、と一つの目標にしていたのが、こんなにすぐに実現するなんて」と「ひよっこ」とは運命的なものを感じたという。

 ◇私たち架純ちゃんに“守られてる”!?

 羽田さんにとって、「朝ドラは登竜門でした」という。「まだ事務所に入っていなかったころ、自分で履歴書を書いてNHKに送ったのがこの世界に入った第一歩だったんですよ。(羽田さんが最初に出演した1991年の朝ドラ)『君の名は』以前に送っていたんです。初めて芸能界で女優をやりたいと思って受けたオーディションが朝ドラだったので本当に感慨深いというか……」と思いをはせる。

 今作のヒロイン・みね子役の有村さんのことは、「(みね子の母・美代子役の木村佳乃さんが)とにかくヒロインが大変だから精神的にも肉体的にもまいってしまわないように“全身全霊で守ります”と。私はヒロイン一家を親友として支えるようにしますと誓い合ったんですけれど、2人の母親より架純ちゃんが一番しっかりしているねって。私と佳乃ちゃんはなんだかぐだぐだで(笑い)、私たち(有村さんに)守られている。(木村さんと)顔を合わせるたびに、『だめな親たちだね~』って冗談で言ってます」と笑顔でエピソードを明かす。

 親友で地元では1、2を争う美女という木村さん演じる美代子と羽田さん演じる君子。“美人すぎる”母2人も話題だが、「本当にほほえましい朝ドラになればな、と。佳乃ちゃんとは今回の撮影で、初めてお会いしたんです。“できる人”というイメージがあったんですけれど、実際にお会いしたら明るくてひょうきんで、気遣いのある方で、すぐに打ち解けられました。(役柄上の)長年親友という雰囲気を無理なく出せるし、本当にやりやすくてありがたい。奇跡のようです」と表現する。

 ◇娘・時子役の佐久間由衣は…

 娘・時子役の佐久間さんは最近、結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)の10代目CMガールに選ばれるなど注目の新進女優だ。「(脚)本読みのときは見ているこちらにも緊張が伝わるくらい、がちがちでした。その姿がデビュー当時の私と本当にかぶって。私も20代のときずっとこうだったなと。だから、昔の私を包み込むような気持ちで母親を演じたらいいのかなと思ったので『この子は私だ』と思うようにしたんですね。そういう目で見ると、(佐久間さんが)自分の歩いてきた道を歩いているような気がして、うれしかったですね」と母の目線で語る。

 撮影が始まってからしばらくして、時子の兄役の渋谷謙人さんの舞台公演があり、佐久間さんを誘って一緒に見に行き、いろいろな話をしたという。「(撮影で)どういうところが一番困ってる?とか、何か分からないことがあったら、自分で解決しようとしないで聞きなよとか、私が答えられることがあれば答えるからって言ったら、いろんなことをぶつけてきてくれて。あとは他愛もない話をしながら自然と自分の娘になっていった感じなのかな。そういう積み重ねがあるから、今はどこから撮られても娘を思う母を演じられています」と母娘としての絆が深まった。

 「あとは、この作品を機に彼女(佐久間さん)が女優として羽ばたいていってくれたら。ひよっこが大きな鳥になるように……というように本当に親心が生まれてきましたね」と母の顔で娘の活躍を祈っている。

 ◇架純の茨城弁が「なんだか可愛い」

 茨城というと独特の方言があるが、茨城県出身の羽田さんに慣れた言葉かと思いきや、「私の住んでいた県南(旧水海道市=常総市)と撮影している県北(高萩市)とは、訛(なま)りが全然違うんですね。茨城県って本当に広いので、茨城でロケをしているというと『実家から通うんですか』ってよく聞かれるんですけれど、実家から撮影現場まで距離にして130キロ近くあるんです。車で1時間半くらいかかるので……」とせりふの言い回しには、実は出演者の中で一番苦労しているという。

 主演の有村さんの茨城弁は「架純ちゃんがしゃべるとなんだか可愛いんですよ。これで茨城県のイメージも上がるなっていうくらい(笑い)。『しゃあないなあ』とか『やってやっからよ』とかすごく可愛くしゃべってくれて、茨城弁のいい面が出ているなと思いますね」と感謝する。

 そのほかのキャストのせりふも「古谷一行さんの茨城弁は無口で朴訥(ぼくとつ)としていてちょっとぶっきらぼうだけれども、愛情がある。(木村)佳乃ちゃんは、もともと山の手のお嬢様で、茨城弁は(うまくしゃべれないと)すごくジレンマを感じてらっしゃるみたいなんですけれど……。あんなキレイな人、茨城にいないよって(笑い)。一生懸命頑張って茨城弁を話している様子を見ると、いじらしいというか、頑張ってくれてありがとうと思います」とキャストの演技がドラマの温かな雰囲気に一役買っている。

 ◇娘たちが上京して今後の奥茨城村は…

 さて、「ひよっこ」は1日からの第5週で、娘たちが集団就職のために上京したが、村に残された家族はどうなるのだろうか。「時子が旅立つことになったあとの助川家は、実はそこから先はまるで分からないです(笑い)。娘は東京からときどき便りはくれるんですけれど、助川家には母1人、男が2人(夫と息子)で、君子はとってもつまらない思いをして生きているんですね。娘のことを心配しながら、男どもを食べさせていく……そんな部分がとてもコミカルに描かれています。不満たらたらのお母さんだけど、実は息子とだんなさんに実はすごく愛されていて守られているんだなというシーンも今後あります」と明かす。

 さらに「君子さんのことだから、(娘のために)『東京まで行ってくる!』っておしゃれして出ていくような気もするんですね(笑い)。それで迷惑がられるというね。そういうシーンが目に浮かぶんですけれど。あとはヒロインの家族が大変なことになってしまっているので、親友の美代子(木村さん)の助けになるような働きを助川家としてはしていくのかなと思いますけれどもね」と予想する。

 さらに「脚本の岡田先生からは『子供たちが東京に行ったからって安心しないでくださいね』って目をキラっとして言われたんです。今のキラリはなんなのかなって(笑い)。またどういう展開なるのか分からないという意味なのか、何か考えてらっしゃってそういうことをおっしゃったのか定かではないんですけれど」と実は楽しみにしている。

 ◇会話劇の妙を楽しんで

 茨城は今、「稀勢の里が優勝して、去年は鹿島アントラーズが優勝してっていうお祝い続きのところに『ひよっこ』が来たって本当に地元が大喜びで」と沸き返っている。

 今後の見どころについて、羽田さんは「娘を集団就職で送り出して、その当時の親御さんの気持ちを疑似体験したんですけれど、今もきっと(子供が)独り立ちできた喜びと手元を離れるさみしさという子供を送り出す心境は、同じなんだろうなと思うんですよね。そういう親心を演じられたような気がします」と君子役として一山越えた。

 これからは「会話劇の妙、巧みなところを楽しんでほしいですね」とアピールする。「よくしゃべっているんですよ。でも、たくさんしゃべっているように思わせないテクニックが脚本にあって、妙に心に残るせりふがあったりとか。先日、宮本信子さんのせりふで、集団就職で来ている田舎の人たちに対して『東京を嫌いにならないでくださいね』って言ったせりふが、違うドラマで共演しているイノッチ(V6の井ノ原快彦さん)に妙に響いたらしいんですね。そういうふうにいろんな人がドキッとするせりふがあるんじゃないかな」いい、「読んでいて毎回すごい笑ったり、泣いたりする脚本なんですよ。だから会話劇を楽しんでもらえたらいいなと思いますね」と話した。

 <プロフィル>

 はだ・みちこ。1968年生まれ。茨城県常総市(旧水海道市)出身。「いばらき大使」「常総ふるさと大使」「つくば大使」など地元の大使を務める。女優として映画、ドラマ、テレビ、CM、ラジオなどで幅広く活躍。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、テレビ朝日系「警視庁捜査一課9係 season12」(水曜午後9時)に出演中。また、毎週金曜午後7時に放送中の「その原因、Xにあり!」(フジテレビ)にもレギュラー出演。著者に「羽田美智子が見つけた 沖縄 すてき、ひとめぐり。」(光文社)、「羽田美智子 私のみつけた京都あるき」「羽田美智子 私のしあわせ京都あるき」(共に集英社)などがある。

トピックス

テレビ 最新記事

アクセスランキング

    まとめタグ

    カテゴリー一覧