MD松尾のヒット解析:「ファイアーエムブレム」新作がトップ 「マリオカート」予約絶好調

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 新作の「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」(3DS、任天堂)が期待通りの好調な売れ行きで首位を獲得しました。90年代にファミコンで発売された「ファイアーエムブレム外伝」のリメークにあたりますが、完全新作という解釈で幅広い層の支持を集めたようです。続いたのは「プロ野球 ファミスタ クライマックス」(同、バンダイナムコエンターテインメント)でこちらも予想通り。前作の倍以上の売り上げを記録しており、現在も欠品が続いています。

 ◇今週の動き

 ニンテンドースイッチユーザー待望の「マリオカート8 デラックス」(任天堂)が断トツでしょう。予約も絶好調で、TSUTAYAでは本体の販売台数の4割近い数で、ローンチタイトルの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(同)に迫る勢い。本体発売から2カ月近くたって発売されるタイトルとしてはありえないほどの手応えです。

 2位と予想しているのは「ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッションX」(3DS、バンダイナムコエンターテインメント)。TSUTAYAのオリジナル特典としてヤムチャのカードデータが入るQRコードをプレゼントすることもあって予約が好調で、既に品薄が予想されています。一部で予約を打ち切っている店舗もあるようなので、どうしても欲しい方は早めの行動をおすすめします。

 ◇ランキングは次の通り(17~23日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王(3DS)
2位 プロ野球 ファミスタ クライマックス(3DS)
3位 ダークソウル3 THE FIRE FADES EDITION(PS4)
4位 モンスターハンターダブルクロス(3DS)
5位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)
6位 ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書(Vita)
7位 ワンツースイッチ(NS)
8位 パラッパラッパー(PS4)
9位 ニーア オートマタ(PS4)
10位 マリオスポーツ スーパースターズ(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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