ぐっさん家:山口智充の長寿バラエティー15年目突入 ぶれないコンセプトに根強い支持

バラエティー番組「ぐっさん家~THE GOODSUN HOUSE~」が放送15年目に突入する山口智充さん
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バラエティー番組「ぐっさん家~THE GOODSUN HOUSE~」が放送15年目に突入する山口智充さん

 タレントの「ぐっさん」こと山口智充さん(48)が東海3県を散策するバラエティー番組「ぐっさん家~THE GOODSUN HOUSE~」(東海テレビ、土曜午後6時半)が、4月15日の放送で放送15年目に突入する。番組は、2003年4月5日に放送をスタートし、直近の16年10月~17年3月11日の平均視聴率で12.0%(名古屋地区、ビデオリサーチ調べから算出)を記録するほど高い視聴率を維持している。このほど、山口さんが収録の合間に取材に応じ、「第1回目から、番組の基本的なコンセプトと、取り組み方が変わっていない。目指すところはぶれず、みんなの思いと、いろんな“手”が入って趣きのある番組になっていければ」と番組への思いを語った。

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 番組は「ぐっさんの名古屋での生活を垣間見る」というコンセプトでスタート。山口さんが、名古屋市内にアパートを借りて住んでいるという設定で、あるアパートを拠点に、さまざまな場所へ出かけている。出かける場所は商店街や公園、温泉、島、居酒屋など多岐にわたり、北海道や、沖縄などにも出かけたことがある。当初は土曜午後4時台の放送で、何度かの枠移動を経て、10年10月2日から現在の時間帯で放送されている。

 山口さんは、番組の魅力を「ずっとニヤけながら見られるところ。『めっちゃ面白い!』よりも『楽しい』ことがずっと続く方が人は幸せ。それ(楽しい)で、ずっとやれているから、視聴者にも愛されていると思う」と分析する。さらに「テレビでしかできないことは、していない」といい、視聴者にとってなじみ深い場所を自身の視点で楽しむことによって「もう一回、行ってみようとか、こんなに楽しめるんだと(感じてもらえる)。すぐ手に届く現実の場所を山口(自分)なりに楽しく紹介できている番組なのかな」と振り返った。

 番組では、山口さんが拠点としている6畳一間のアパートを実際に借りており、アパートも放送開始当初から変わっていない。15年での変化を聞くと「完全に傾いていますね。入った瞬間に『あ、またいがんだ(傾いた)!』ってなるので、(スタッフと)みんなで入ったときはドキドキします」と苦笑い。「いつか引っ越さなきゃいけなくなるときが来るんじゃないか」とスタッフと話すこともあるといい、「そういうときが来るぐらいまで、番組をやれていたら幸せ」と語った。

 また山口さんは「いろんなタイミングや自分の環境が許されるなら、名古屋に住みたい!」といい、「街、海、川、山、島、温泉……、僕の好きなものが全部あるし、大阪と東京に近い最高の場所。東京や大阪に流されず、名古屋独自の文化もあって、誇りを持っている方も多い。僕の中でずっと刺激があり、リラックスもでき、自分の中のいろんな感覚を引き出してくれるエリアですね」と笑顔を見せていた。

 番組の3月11日までの全放送回数は643回。643回の平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、名古屋地区・以下同)で、最高視聴率は2013年11月9日に記録した17.5%。現時間帯では292回放送されており、292回の平均は11.0%を記録している。

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