俳優の妻夫木聡さんが14日、東京都内で行われた映画「クーリンチェ少年殺人事件」(公開中、エドワード・ヤン監督)の主演俳優のチャン・チェンさん来日記念イベントに、スペシャルゲストとして登場した。観客が驚く中、チェンさんに花束を手渡して公開を祝福した妻夫木さんだったが、チェンさんは「日本アカデミー賞最優秀助演男優賞のお祝いに」と逆にプレゼントを渡し、妻夫木さんを驚かせた。
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チェンさんは「(妻夫木さんが破れても使っている)ラッキーパンツを持っているとネットニュースで見たので。本当はパンツにしたかった」と、妻夫木さんに映画「ジョーズ」の絵がプリントされた水着をプレゼントした。妻夫木さんは「これは、勝負パンツにはできないですね。なかなかでかくて、衣装からはみ出すかも」と苦笑い。チェンさんが「それなら新婚旅行のときにはいて」と言うと、爆笑しながら「ぜひ。これをはいて、勝負します!」と宣言して、会場を沸かせていた。
映画は、1960年代の台湾が舞台。受験に失敗し、不良グループとつるむようになった主人公の小四(シャオ・スー)が、グループのボスが付き合っていた少女・小明(シャオ・ミン)と出会って淡い恋心を抱くが、ボスが戻ってきたことをきっかけに悲劇が巻き起こるというストーリー。小四を演じたチェンさんは、同映画でヤン監督に見いだされて俳優デビューを飾った。1991年に発表された作品だが、今回4Kレストア・デジタルリマスターされ、ヤン監督の生誕70年、没後10年となる今年3月から、全国順次公開されている。
妻夫木さんは、映画「黒衣の刺客」(2015年9月公開、ホウ・シャオシェン監督)でチェンさんと共演し、共にカンヌ映画祭にも参加した役者仲間として登場。チェンさんは、映画公開に「本当に心からうれしく思っています。なかなか、25年を過ぎて昔の映画を公開できることはない。ここまできた一切のことに感謝したい」と喜びをにじませた。妻夫木さんは、チェンさんについて「すっごくいい人なんですよ。日本に来る度に連絡をくれて、つい何カ月か前にもご飯したばかり。実はあんまり久しぶりじゃない。共演はあんまりしていないので、次は映画の現場で会いたい」と話していた。
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