NHKは今秋にスタートする2017年後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「わろてんか」のヒロイン・藤岡てん役に、女優の葵わかなさん(18)を起用すると9日発表し、大阪と東京で会見を行った。2378人の中からヒロイン役に選ばれた葵さんはどんな人なのか、本人のコメントも交えて紹介する。
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葵さんは、1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。2009年にスカウトされてCMでデビュー。12年12月に結成されたアイドルグループ「乙女新党」のメンバーとして13年2月にCDデビューを果たし、14年7月に同グループを卒業。現在は女優として活躍している。主な出演作には、ドラマでは「表参道高校合唱部!」(TBS系)や「マネーの天使」(日本テレビ系)、映画では「陽だまりの彼女」「くちびるに歌を」「罪の余白」「サバイバルファミリー」など。初主演映画は、16年11月に公開された「ホラーの天使」で、若手女優の一人を熱演した。また、CMでは、ケイ・オプティコムの携帯電話サービス「mineo(マイネオ)」や、アートコーポレーションの「アート引越しセンター」などに出演している。
NHKでは、16年に広島発の地域ドラマ「舞え!KAGURA姫」で主演し、東京から転校してきた女子高生が神楽に出会って変わっていく姿を演じ切った。同作で神楽に挑戦したという葵さんは、当時のタイトな撮影期間を耐え抜いた経験が自信につながっているといい、「2週間とかしか練習期間がない中で、舞を認めていただきたいと思って頑張った期間があるので、そういう期間の思い出は、(朝ドラは)スケジュールが大変とうわさに聞いておりますので、乗り越えられる自信につながるんじゃないかなと思っています」と力強く語った。
大阪での撮影が控えており、葵さんは「ずっと一人暮らししたいなと思っていて、こういう形でかなうと思ってなかったので楽しみ」と笑顔を見せるが、慶應大への入学も決まっているといい、まだどのような形を選択するか決めかねている。葵さんは、「昨日(ヒロインの)結果を聞いたばかりで、まだ入学式にも行っていないので、(どうするか決めるのは)入学式に行ってみてかなーと思っています」と語った。
「わろてんか」のテーマは笑い。舞台は明治の後半から第二次世界大戦時の大阪で、「大大阪」と呼ばれ繁栄を誇った商都・大阪が戦火で全て灰じんに帰するという波瀾(はらん)万丈の半世紀を描く。いつも周りに笑いをふりまくヒロインの藤岡てんが、ひょんなことから小さな寄席経営をはじめ、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるようにになるまでのストーリーになるという。
脚本はドラマ「美女か野獣」(フジテレビ系)などを手がけた吉田智子さん。放送は10月2日から、全151回を予定している。5月中旬からクランクイン予定。
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