空飛ぶタイヤ:池井戸作品が初の映画化 TOKIO・長瀬智也が主人公の運送会社社長に

2018年の映画化が決まった「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫)の書影(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会
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2018年の映画化が決まった「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫)の書影(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会

 大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系)の原作者・池井戸潤さんのベストセラー「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社)が2018年に映画化され、人気グループ「TOKIO」の長瀬智也さんが主演を務めることが6日、明らかになった。池井戸さんの作品が映画化されるのは初めてで、「超高速!参勤交代」シリーズなどの本木克英監督がメガホンをとる。長瀬さん演じる運送会社の社長が正義や家族、会社を守るために大企業に立ち向かっていく姿を描く。

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 映画は、ある日突然起こったトラックの脱輪事故で1人の主婦が亡くなり、事故を起こした運送会社の社長・赤松徳郎(長瀬さん)は整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングされる。赤松はトラックの構造そのものの欠陥を疑い、製造元のホープ自動車へ再調査を要求するが、調査は遅々として進まない。いら立つ赤松は自らの足で調査を始めるが、そこには実は大企業の“リコール隠し”が存在していた……というストーリー。長瀬さん、池井戸さん、本木監督はいずれも初タッグとなる。

 長瀬さんは「役の年齢と近いこともあり、共感できる部分がたくさんありました。社会へ勇敢に立ち向かう役をいただき、とても光栄に思います。そして、僕はいつも通り本気でやるだけです」と喜びと意気込みを語っている。

 一方、池井戸さんは「『空飛ぶタイヤ』は私にとって初の映画化作品となりました。人の命を軽視し、社会を欺き、自らは保身に走る……。巨大企業の腐りきった内情と、会社の常識は世間の非常識を地でゆくエリート社員たち。そんな彼らに挑むのは、四面楚歌(そか)の運送会社のオヤジ、赤松徳郎です。主演の長瀬智也さんはじめ、出演者の皆さんの演技が今から楽しみです。頑張れ、赤松! そう心から応援できる映画になることを期待しています」とコメントを寄せている。

 また、本木監督は「池井戸作品の最高傑作と言われる本作を映画化する機会を得られて、とても興奮しています」と明かし、主演の長瀬さんについても「情熱や男気を発散するだけでなく、内に秘める表現もできる稀有(けう)な俳優です。彼の深みのある演技に大いに期待しています」とコメントしている。

 映画は3月にクランクイン、4月にクランクアップを予定。2018年公開。

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