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武部聡志:名プロデューサーが語る音楽への思い プレミア音楽ショー開催で「モデルケースに」

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プレミア音楽ショー「武部聡志 Original Award Show ~ Happy 60~」に出演する武部聡志さん

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 松任谷由実さんのコンサートで音楽監督を務めるなど30年以上にわたって作曲家・編曲家・プロデューサーとして活躍している武部聡志さんが今月12日に60歳を迎えたことを記念した音楽ショー「武部聡志 Original Award Show ~ Happy 60~」が27日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される。自身はもちろん松任谷由実さんや平井堅さん、一青窈さん、JUJUさんなど人気アーティストが集結し、武部さんが手掛けた楽曲をアワード形式で紹介。ショーの模様は3月26日にWOWOWで放送される。武部さんに開催を目前にした心境や現在の音楽を取り巻く環境への思いを聞いた。

 ◇日本の音楽文化が継承されたショーに

 ショーを目前に控え、楽しそうに「ことのほか大げさになってしまったなあ、というのが(今の)心境」と武部さん。それでも穏やかな笑みを浮かべながら、「今までの音楽キャリアで出会った大切な方々が集まってくださるのは、とにかく感謝、感激ですよね」と感謝の思いを口にする。

 ショーの総合演出を担当するのは、音楽プロデューサーの松任谷正隆さん。武部さんは「ユーミンのコンサートツアーに参加してから、もう35年ぐらいになりますけど、その間ずっと松任谷さんの演出を見てきた。今回、自分のショーをやるにあたって、演出を任せられるのは松任谷さん以外にいないと思っていました。だから快諾していただいて感謝してます」と胸の内を語る。

 松任谷さんとは日々、打ち合わせを重ねたといい、「僕がこうしたい、と言ったら、君は演出家じゃないから黙っていろと言われて(笑い)。僕自身もまな板の上の鯉(こい)にならなきゃいけないんじゃないかなという部分もありつつ、自分のキャリアを振り返るライブになるので、こういうことをやりたいと、ご提案させていただいています。(正隆さんは)僕が想像しないことを思いついてくれる。そこが面白くて、頼りにしている」と語る。

 音楽監督を務めるミュージシャンでプロデューサーの本間昭光さんについては、「DNAというか。本間くんは松任谷さんが主宰している学校の生徒で、そのとき僕は先生だった。だから松任谷正隆、僕、本間というのは、『子供、孫』みたいなDNAを受け継いだ正統な縦のライン」と楽しそうに語る武部さん。「そういう仲間が今回のライブに重要なポジションで参加してくれるのはうれしいですよね」と笑顔で語る。

 豪華ゲスト、スタッフが集まった今回のショーは、どのような内容になるのだろうか。「ちょっと『グラミー賞』や『アカデミー賞』などのアワードを意識した作りにしよう、と松任谷さんのアイデアもあって。プレゼンターが次のアーティストを紹介していく、という形式ですね。プレゼンターは5、6人参加していただき、みんな縁がある人を紹介していく、ということになると思います」と構想を明かす武部さん。「音楽性はみんな違っても、取り組む気持ちは同じ人たちが集まっているんじゃないかな。みんなリスペクトし合っている。日本の音楽の歴史の中でも認めあっている人たちが集まったライブになると思います」といい、「日本の音楽文化が継承されているようなショーになればいいと思いますね」と思いを語る。

 ◇“音楽家”が作る音楽に人工知能は勝てない
 
 長きにわたって第一線で活躍してきた武部さん、自身の音楽キャリアを振り返り、今の音楽シーンについて、どのような思いを抱いているのか。「最初に、音楽ってすごく楽しいんだよっていうこと。それから、音楽は人に力をすごく与えるものなんだということ」と武部さん。ただ、「音楽がこの時代、軽く見られているといったら変ですけど、(優先順位で)ゲームよりも携帯よりも最後(あと)に来るような存在」と厳しい状況にも触れつつ、「だけど、音楽の力を信じてやってきて、その力を信じている人が集まったショーだから。真摯(しんし)に向き合っている人たちが集まって、すごく音楽愛にあふれた人が集まるライブになると思う」とショーへの期待を交えて語る。

 自身はプレーヤー、作曲家、アレンジャーとさまざまな顔を持っているが、「いろんなことをそのときどきでクレジットされますけど、僕は“ミュージシャン”だと思ってます。プロデュースしたりアレンジしたりするのも、ミュージシャンだからこそ作れてきたし、ミュージシャンだからこそみんなが信頼してくれた部分がある」と振り返る。

 さまざまな実績を残してきた武部さんにとって、ショーでの挑戦とは? 「デジタルとか、メディアが変わって音楽の伝わり方が変わっていく中で、僕らの音楽の伝え方はこうなんだよ、という提示をしたい。その音楽の力みたいなものを再認識できるようなものにしていきたい」と意欲を語る。さらに、「子供のころから歌謡曲もロックも同じように好きだった。音楽にジャンルってなくて、もっと自由であるべきで。いろんな時代の流れの中で、タイアップつけなきゃだめだとか、いろいろある。でも音楽の持っている本質的な力ってアナログなもの。いくら人工知能が発達しても、音楽家が思いを込めて作る音楽には勝てないと思っている」と力を込め、今回のショーでは「それを再提示できたらいいなと」と語る。

 最後に、目前に迫ったショーへの意気込みを聞いた。「日本でグラミー賞みたいに、アーティスト同士がリスペクトしあったり、音楽文化が次の世代に継承されていったり、そういう場ってなかなかない。今回のショーがひとつのモデルケースになってくれればいいなって。寄せ集めフェスではないよ、というふうにしたいですね」と笑顔で語った。

 「武部聡志 Original Award Show ~ Happy 60~」は27日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で午後7時に開演。出演はゴスペラーズ、平井堅さん、一青窈さん、JUJUさん、kokuaさん、久保田利伸さん、松任谷由実さん、miwaさん、大黒摩季さん、斉藤由貴さん、さかいゆうさん、スガ シカオさん、手嶌葵さんら。ショーの模様はWOWOWライブで3月26日午後6時から放送される。
 

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