話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、人気ゲーム「キミキス」や「アマガミ」などのデザインを務めた高山箕犀(きさい)さんがキャラクター原案とシリーズ構成、脚本を手がけるオリジナルテレビアニメ「セイレン」です。TBSテレビの田中豪プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
--この作品の概要と魅力は。
「清廉可憐」な女の子との恋愛を楽しむ物語です。1クール(3カ月)3キャラのオムニバス形式で、クラスの人気者(耀編)、オタクサークルの姫(透編)、幼なじみの女の子(今日子編)など、誰もがあこがれる女の子3人と恋愛ができてしまうのが、作品の魅力になります。
--アニメの企画の経緯は?
高山さんとは「アマガミ」の時から面識はあったのですが、アニメ「アマガミSS」が終わって、すぐに「別企画でご一緒しましょう」というわけではなく、時間がたってから別でお会いする機会があって、その時に「アニメにできそうなプロットがあって……」という話になって企画が動きました。ただ動きはしましたが、そのプロットの作品をアニメにするのは難しい……ということになり、結局イチから作品を作ってもらうことになり、それが今の「セイレン」になります。
--アニメにする時に心がけたことは?
なるべく、高山さんの邪魔をしないように、と(笑い)。
--「アマガミ」の9年後の世界が舞台で、関係性を思わせるキャラクターも登場しますが、詳細に触れていません。ズバリ狙いは?
ホントのところは高山さんに確認しないとわかりませんが、この作品は「セイレン」であって、「アマガミSS」ではないからではないでしょうか。「アマガミSS」のキャラが出てきたら、まだまだ「セイレン」のキャラは食われてしまいますし、「セイレン」から入った人にも不親切ですからね。それと、「アマガミ」ヒロインのその後に触れることを少しでも描くことで、それがアマガミの“正史”になるのを嫌ったのではないでしょうか。例えば、郁夫が「姉がいまだに独身で休日一人で家にいる」とか言ってたら、「アマガミの“正史”では、アマガミの主人公とくっつかなかったんだな」とか思われるじゃないですか(笑い)。そういのを嫌ったのではないでしょうか? あくまで推測ですけれど。
--作品を作るうえで大変だったことは?
実はこの企画は数年前から動かしていたのですが、私がバタバタで途中何度も音信不通にしてしまい、何度か危機がありました。こんな駄目Pに付き合ってくれた高山さんに深く感謝です。そんな経緯もあったので、初回放送を迎えた時は感慨もひとしおでしたね。
--今後の見どころを教えてください。
耀編はラストに向かい盛り上がっているので、後は見てのお楽しみ……とだけ。
その後に、透編、今日子編と続きますが、どちらも耀編とは全く話の毛色が違っているので、それぞれの面白さがあってどちらも楽しめると思います。感じとしては、こちらの方が「アマガミSS」っぽいかもしれませんね。それと、個人的は、第8話にあたる透編の最終話が大好きです。いろいろな意味で(笑い)。
--ファンへ一言お願いします
以前に放送した「アマガミSS」シリーズの続編的作品で、同じオムニバス形式ではあります。ですが「アマガミSS」と少し違っているのは、当作品では、“お当番”のヒロインの話の時にも、別のヒロインが積極的に話に絡んできて、“お当番”の時にはわからなかったそのキャラの新たな一面を見られる……ということがあります。耀ちゃんが好きになった方も「耀ちゃんロス」にならずに、透編と今日子編も引き続き見てくださればと思います。
TBSテレビ プロデューサー 田中豪
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