アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などで知られ、劇場版アニメ「ひるね姫~知らないワタシの物語~」(2017年3月18日公開)を手がける神山健治監督が5日、早稲田大(東京都新宿区)の学園祭「早稲田祭」で行われたトークショー「キャラプロ!」に出席し、キャラクターのプロデュースについて語った。神山監督は「東のエデン」の主人公・滝沢朗について「滝沢君は自分を信じてくれた(ヒロインの)咲ちゃんのために戦う。『デビルマン』の不動明は人類はどうでもいいけど、美樹ちゃんを助けたい。そこもアイデアにあった。だから、(滝沢の名前は)朗(あきら)なんです」と明かした。
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また、「君の名は。」(新海誠監督)など劇場版アニメが人気を集めていることについては、「びっくりしている。アニメが人気があるのは分かっていたけど、メインストリームに躍り出てこないところもあった。自分は世代的に実写映画に対するコンプレックスが多少ある。映画の賞でもアニメ部門が分かれていて、一つの映画として見られない。そういうコンプレックスがなくなっている世代が現場で作るようになり、見る方もそうなっていると思う。びっくりした反面、アニメがメインストリームになっているのがうれしい」と語った。
さらに、自身が師匠と呼ぶ押井守監督の話題になると「押井さんのドラマツルギーを解析して、コピーができると思ったけど。『ミニパト』を作った時に全然違った。本当はコピーでありたいと思っていた。自分の中で敗北感があった。押井さんは人間に興味がなかった。今は違いますが。僕は人間を描くことに興味が移っていった。そこが一番違った」とコメント。
最新作「ひるね姫」の主人公・森川ココネ、ロボットのハーツなどについては「主人公は普通の女子高生。どうやってロボットが出たり、ぬいぐるみが動くような話にしたのかを楽しみにしてほしいですね」と話していた。
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