“応援上映”が話題の劇場版アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(略称・キンプリ、菱田正和監督)の“聖地”とも呼ばれている映画館・新宿バルト9(東京都新宿区)の最終上映が2日、行われた。同劇場は、応援上映やイベントなどが開催されてきた“聖地”で、1月9日の公開から238日間(約8カ月)にわたる異例のロングラン上映に幕を閉じた。最終上映のチケットは即完売となったといい、約1600人のファンが集結。サプライズで、菱田監督が登場したほか、本編の上映終了後に約4分の特別映像が上映され、菱田監督は「今まで応援してくれてありがとう! また逢(あ)えるよ!」とファンに感謝の気持ちを伝えた。
ウナギノボリ
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特別映像では、スタッフのメッセージも紹介。菱田監督が「また逢えるよ!」、タツノコプロの依田健プロデューサーが「永遠に続く夢はない……。分かってはいてもいざ最後を迎えるとなると一抹の寂しさを覚えます。公開から2週間の“お通夜期間”のころには、こうして8カ月近いロングランになるなんて思いもしませんでした。これもファンのみなさんの応援のおかげです。本当にありがとうございました」とメッセージを寄せた。
エイベックス・ピクチャーズの西浩子プロデューサーは「1月9日朝8時、舞台あいさつの準備のために会社へ向かう途中、どうしても我慢ができず、新宿三丁目で電車を飛び降りてドキドキしながら新宿バルト9さんへ走り、初回上映を5分だけのぞきに行ったことが昨日のことのような、数年前のことのような、不思議な感覚です。あの日から今日まで、プリズムの煌(きら)めきをつないでくれた皆さまへ。本当に本当に、ありがとうございました!!」とファンに感謝の気持ちを伝えた。
「キンプリ」は、2013年4月~14年3月に放送された女児向けテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフで、男性キャラクターのコウジ、ヒロ、カヅキたちが歌とショーにかける姿を描いている。1月9日に公開され、わずか14館での公開という小規模でのスタートで、公開2週目には9館に減少したが、口コミで話題となり、延べ上映館数が130館以上にまで拡大。観客動員数は約46万人を記録し、興行収入は8億円を突破する見込み。
観客が映像に合わせて声を上げて楽しむ応援上映が「めざましテレビ」(フジテレビ系)や「ニュース シブ5時」(NHK総合)などで取り上げられるなど話題になっている。
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