テレビアニメ「黒子のバスケ」のウインターカップ編の総集編第1弾「黒子のバスケ ウインターカップ総集編~影と光~」(多田俊介監督)が3日に公開される。2008年12月~14年9月にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたバスケットボールマンガが原作。影の薄さが武器の主人公ら誠凛高校バスケットボール部が日本一を目指して奮闘する姿を描いて人気を集め、テレビアニメが3期にわたって放送された。総集編はウインターカップ編を3部作で構成し、第2弾「涙の先へ」が10月8日、第3弾「扉の向こう」が12月3日に上映。第1弾では誠凛VS桐皇学園のウインターカップ1回戦の戦いを中心にストーリーが展開する。
ウナギノボリ
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誠凛高校バスケ部に入部した1年生の黒子テツヤ(声・小野賢章さん)は、運動能力は平均以下ながらも影の薄さを生かして相手に気づかれないようにパス回しができ、バスケの名門・帝光中時代に「幻の6人目(シックスマン)」と呼ばれていた。さらに超大型新人・火神大我(声・小野友樹さん)も入部。ウインターカップの1回戦で、インターハイでは大敗した桐皇学園にリベンジを誓うが、黒子は青峰大輝(声・諏訪部順一さん)に新技を破られるなど、対決は白熱する……というストーリー。
個性豊かな仲間やライバルたちによる熱戦が繰り広げられるウインターカップ編は、テレビシリーズでもそのし烈ぶりに目がくぎ付けになったが、スクリーンで躍動するプレーヤーたちの迫力はまた一味違う。総集編第1弾は「影と光」という副題からも分かるように、「影」としての能力を持つ黒子、天賦の才と高いポテンシャルを備えた「光」の火神、そしてかつての「光」だった青峰と、シリーズでも屈指の名勝負が展開され、エモーショナルでスリリングな展開に胸が熱くなる。超次元の“ゾーン”対決など手に汗握るシーンがスピーディーに押し寄せ、まるで自分自身が試合をしているかのような気分になった。第2弾、第3弾、そして2017年に公開予定の完全新作の劇場版アニメが早くも楽しみだ。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で2週間限定公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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