12年ぶりの日本版ゴジラ復活となる映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・樋口真嗣監督、29日公開)の公開を前に27日、名古屋市中区の百貨店「松坂屋名古屋店」に巨大なゴジラのぬいぐるみがお目見えした。ドイツの最高級ぬいぐるみブランド「シュタイフ」が同作のために作った世界に一つの品で、頭頂部から尾の先までの全長が約1.9メートル、全高93センチ。来日した同ブランドのオーナー、クレア・シュタイフさんから、同作で特技監督も務めた樋口監督に贈呈された。
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シュタイフのぬいぐるみのファンという樋口監督は、ゴジラのぬいぐるみを手にすると「いい大きさですねえ」とホクホク顔。「みっちり、がっしりしている」と感触を語った。同ぬいぐるみは非売品で、配給会社の東宝に寄贈されるが、樋口監督は「ゴジラ好きはねえ、いくら出しても構わないからって買う人間がいっぱいいますからね。僕は東宝の人間じゃないので持って帰っちゃおうかな」と満面の笑みで、ジョークを飛ばした。
また「ゴジラは毎回(映画が)作られるごとに形が変わっているので、(ぬいぐるみは)我々が作ったゴジラと若干違う。我々が作ったゴジラの目は、シュタイフ向きのつぶらな瞳。(我々のゴジラを)来年あたり、また限定で作っていただきたいですね。赤いやつをお願いします!」と、シュタイフさんに猛アピールしていた。
シュタイフによるゴジラのぬいぐるみは、2014年にゴジラ誕生60周年を記念して全高50センチの商品が作られた。初代「ゴジラ」が1954年11月3日に公開されたことにちなみ、同年に1954体が販売され、完売している。同商品が今回、「シン・ゴジラ」の公開を記念して再発売され、日本のみで販売されている。1954体限定。5万1300円。
この日は、同百貨店で同日に開幕したシュタイフのイベント「大シュタイフ展」の開幕と、「シン・ゴジラ」の公開を記念してテープカットが行われた。シュタイフさんと樋口監督、ゴジラの着ぐるみらが参加した。大シュタイフ展では、今回、贈呈された巨大なぬいぐるみや、ゴジラの60分の1サイズのフィギュア、シュタイフの特別作品などの展示や販売、シュタイフさんのサイン会などが行われる。同百貨店8階のマツザカヤホールで8月1日まで。入場無料。最終日は午後6時閉場。
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