10月にスタートする芳根京子さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「べっぴんさん」のオープニング映像をアーティストの清川あさみさんが手がけることが分かった。清川さんは写真に刺しゅうを施した作品で知られるアーティストで、ヒロインのポスターやタイトルロゴも手がける。
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清川さんは1979年生まれ。文化服装学院在学中にモデルとして活躍し、卒業後、糸や写真を使った美術作品を発表するアーティストとして活動し、2003年に写真に刺しゅうを施す手法を用いた作品制作を開始。代表作に「美女採集」など。広告、CM、衣装、アートディレククターとしても活躍している。
清川さんは現在妊娠中で、今秋に出産を予定しているといい、「このお話をいただき、いろいろな意味で運命を感じております。生きていくことの難しさや、楽しさ、また、母になるという女性としての人生の変化、新しい命の大切さ。夢を捨てず、希望を持ちながら生きていく過程を描いた作品に関われるのが楽しみです」と話している。
番組を手がける三鬼一希チーフプロデューサーは、清川さんの起用理由を「4年ほど前、東京の表参道で開催された清川さんの個展にうかがったとき、私は心を打たれました。美しい写真の上に緻密できらびやかな刺しゅうを施した、清川さんの作品を見て『いつかお仕事をしてみたい』と強く思いました。『べっぴんさん』は、ヒロイン・すみれと仲間たちが針と糸で“別品”を紡いでいく物語です。『この物語を彩っていただくのは、清川さんしかない』と思い、お願いしたところ、快くお受けいただけました」と説明している。
ヒロイン・すみれ役の芳根さんは「ここからどういうふうに世界が広がっていくんだろうっていう、すごくワクワクと、清川さんの美しい世界観に私が入れる喜びだったりとか、とにかく楽しみで楽しみで仕方がないです」と期待。ポスター用の写真については「普通の写真と同じように撮影をしているので、だからこそ、(清川さんの刺しゅうが入った完成ポスターを)すごく楽しみに待っています」と話している。
「べっぴんさん」は、95作目の朝ドラ。神戸市に本社を置く子供服のメーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんをモデルにしたすみれがヒロインで、戦後の焼け跡の中、娘や女性のために、子供服作りにまい進するヒロインと家族の姿が描かれ、生瀬勝久さんや菅野美穂さん、蓮佛美沙子さん、高良健吾さんらも出演する。10月3日からNHK総合ほかで放送。全151回を予定。
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