俳優の竜星涼さんが9日、東京都内で行われた初主演映画「シマウマ」(橋本一監督)完成披露上映会に登場。本作で裏社会で生きるダークヒーローを演じた竜星さんは、「この問題作を見ていただけると思うと興奮しています」といい、「もしかしたら『この竜星涼は嫌い』って言われるかもしれないけれど、まったくイメージの違う竜星涼を見ていただける喜びが強いです。役者冥利に尽きる」と意欲作であることを語った。
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舞台あいさつには、須賀健太さん、日南響子さん、高橋メアリージュンさん、福士誠治さん、加藤雅也さん、橋本監督も登壇した。劇中では、激しいバイオレンスシーンが描かれており、福士さんは「撮影では、ほとんどケンカしていた。実際に竜星くんの体も殴っちゃったりしています。リアリティーのあるアクションになっています」と撮影を振り返った。
さらに、高橋さんは「竜星くんにお風呂に顔をつけられるシーンが一番大変だった……」とハードな撮影現場を告白。竜星さんは申し訳なさそうな顔で、「メアリージュンさんに初めてお会いした日に、『はじめまして』って言いながら……。本当にすみませんでした」と頭を下げていた。
「シマウマ」は、累計発行部数150万部を超える小幡文生さんの人気マンガが原作。美人局(つつもたせ)で金稼ぎをしていた倉神竜夫(竜星さん)は、ある日ヤクザを引っ掛けてしまったことから、転がるように闇へと堕(お)ちていき、他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を用いて昇華させる「回収屋」の“ドラ”として、禁断の世界へ足を踏み入れることになる……というストーリー。21日公開。
映画にちなんで「回収したいもの」を聞かれると、竜星さんは「橋本監督」と回答。「殴るシーンで、最初はマットに対してやっていたんですが、だんだん殴り続けているうちに(手元が)床のほうにずれていってしまって。(こぶしから)血が出始めているんですけど、監督はそれを笑いながら見ていて、なかなかカットをかけてくれなかった」と恨み節だった。
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