ディズニーの劇場版アニメーションの最新作「ズートピア」(バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督)が23日に公開される。日本語版では主人公のウサギのジュディ・ホップスの声を女優の上戸彩さんが担当し、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さんも声優を務めている。また、女性ダンス・ボーカルグループ「E-girls」や女性4人組ユニット「Dream」のメンバーとして活躍するDream Amiさんが日本語版主題歌「トライ・エヴリシング」を歌い、声優としてズートピアのポップスター・ガゼルの吹き替えも担当している。
ウナギノボリ
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「ズートピア」は、動物たちが人間のようにハイテクな文明社会で暮らす世界“ズートピア”を描いた作品。大都会に思いをはせるウサギのジュディ・ホップスは、警察官になりたいという夢を抱いており、やがて努力の末、ズートピア初のウサギの警察官になる。だが、ズートピアを揺るがす史上最大の事件が起こり……という内容。
ウサギやヒツジ、キツネ、キリン、ゾウ、ライオンなどキュートな動物たちが大活躍するディズニーのアニメーションと聞けば、子供向けの王道の作品かと思いきや、新人女性警官のウサギのジョディが期待と不安を胸に大都会に出てきて、社会の荒波にもまれながら葛藤する物語。ジョディは警察内で小さな体をバカにされたり、女性への偏見の目にさらされながらも奮闘する。そんな見た目とストーリーの深遠さのギャップを楽しめ、多くの新入生や新入社員がこんな経験をしているこの時期に、共感されるであろうヒューマン作だ。
ひょんなことからタッグを組むことになる詐欺師のキツネのニックの隠された優しさにぐっときて、途中サスペンスタッチになる展開やカーチェース的なアクションもあり、映画のあらゆる楽しさを詰め込んだ仕上がり。動物の描き方は適度なデフォルメとそこに繊細な毛並みを描いているあたりに大人の観客にも大満足の出来だ。キャラクターの多さも魅力的で、何回見ても楽しめそうだ。ファミリーでも大人同士で行くにも向いていて、夢をあきらめないという気持ちを思い出させてくれる。23日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(細田尚子/MANTAN)
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