話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、荒木飛呂彦さんの「ジョジョ」シリーズ第4部「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」です。ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントの大森啓幸プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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「人間讃歌」をテーマにし、ジョナサン・ジョースターから始まるジョースター家の系譜で繰り広げられているこのシリーズで、今回のアニメ第4部「ダイヤモンドは砕けない」はM県S市で繰り広げられるサスペンス調のストーリーとなっています。そこに現れる登場人物がみんな魅力的なのはもちろんですが、今までのシリーズ以上に身近なキャラクターとして感じられるところが特徴ではないかと思います。町には何か不穏なものが潜んでおりますが、徐々に明らかになっていきますので、毎週ご覧になってお楽しみいただければうれしいです。
第1部のアニメが始まった2012年から第4部をやると決まっていたわけではないですが、意識という意味では「どこかでいつかやる」という考えは私の中には常にありました。具体的に「さあ、やるぞ」という意識については途切れなくシリーズに携わっていたので、恥ずかしながらいつ考え始めたのか、もはや定かでありません。
フィルムの質感についてはディレクターの津田尚克さんと変えていこうとお話ししていました。具体的には色遣いの変化です。キャラクターについては身近な感じが出るように心がけています。第3部のキャラクターたちに比べ、親近感を感じてもらえるようになっているのではないでしょうか。
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
私が大変というより、いつも大変なことを津田さんやアニメ制作のデイヴィッドプロダクションさんに強いている感じですね。「描き文字を入れよう!」とか「奇妙な冒険らしい演出を開発してほしい!」とか今から考えると本当にむちゃだったなぁと。
あの独特の色遣いは、「特色」とか「カット特色」とか名付けられていますが、最初のころは特色が多すぎてラッシュを終えた後に修正をかけることも多かったらしく、本当に現場の苦労話はたえないと思います。それでも、楽しい話数があがるとテンションは自然と上がりますし、お客さんの喜んでいる声が伝わってきた時は本当にうれしいですね。
--今後のみどころを教えてください。
シリーズを始める前にディレクターの津田さんが「仗助はとてもカッコイイですッ!」と言ったことがありまして、それがずっと頭に残っています。1話、2話と見るたびにその意味がわかるような気がしてきました。また、町のお話として次々と新しいキャラクターが現れますが、このキャラクターたちがとっても魅力的です!
--ファンへ一言お願いします。
長く愛される作品、毎週見ていただける番組になるようにスタッフは総力を挙げています。皆さんの週に一度の楽しみになれば最高です! 細部までこだわっている作品なので、ブルーレイ・ディスクやDVDにも手を伸ばしていただいて、何度でも見返していただけるとうれしいです!
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ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント プロデューサー 大森啓幸
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