押井守監督:最新作「ガルム・ウォーズ」公開直前の心境明かす 「道のり長かった」

映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」の収録にゲスト出演した押井守監督
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映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」の収録にゲスト出演した押井守監督

 劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などで知られる押井守監督が22日、WOWOWの番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」の収録にゲスト出演し、収録後に取材に応じた。構想約15年という最新作「ガルム・ウォーズ」(5月20日公開)の公開を控える押井監督は、公開前の心境について「完成してから1年半ぐらいあるので、力が抜けちゃった」と笑い、「これでようやく一区切りつく」としみじみコメント。続けて「準備も企画も、公開までの道のりも長かった。こんなに長いこと関わった企画って他にない。撮影が相当昔のような気がする」と感慨深げに語った。

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 「ガルム・ウォーズ」は、外国人俳優を起用してカナダで撮影。戦いの星・アンヌンを舞台に、空の部族・コルンバの女性飛行士・カラ、陸の部族・ブリガの兵士・スケリグ、情報操作にたけた部族・クムタクの老人・ウィドが、クローン戦士・ガルムの真実を探る旅に出る姿を描く。日本語版プロデューサーとしてスタジオジブリの鈴木敏夫さんが参加し、「魔法少女まどか☆マギカ」などを手がけた虚淵玄(うろぶち・げん)さんが宣伝コピーを手がけた。「攻殻機動隊」シリーズなどのProduction I.Gが製作し、川井憲次さんが音楽を手がける。

 幻想的なビジュアルが独特な同作について、押井監督は「(今作は)ファンタジーなので、基本、ビジュアルで見せなきゃいけない。特に重要なのは、戦闘シーンとかメカニックとか以前に、登場人物をいかに印象的に、魅力的に見せるか。衣装は一番大事だと思います」とこだわりを吐露。「今回は今までとケタが違うぐらい衣装に時間とお金がかかっている。堪能しました」と顔をほころばせて語った。

 「斎藤工×板谷由夏 映画工房」は、斎藤さんや板谷さんらが、それぞれの立場から、映画について深く掘り下げたトークを展開する15分の映画情報番組。WOWOWシネマで毎週月曜午後8時45分に無料放送している。押井監督は5月16日の放送回に登場する。 

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