話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「攻殻機動隊」の士郎正宗さんが原案、「エクセル・サーガ」の六道神士さんが作画を手がけたマンガが原作の「紅殻のパンドラ」です。シリーズ構成、脚本の高橋龍也さんに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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原案・士郎正宗さん、マンガ・六道紳士さんによるマンガのアニメ化です。全身義体の人間の女の子・七転福音(ななころび・ねね)と猫耳メイド服(実は高性能な戦闘用)のアンドロイド・クラリオンが、南国の人工島セナンクル島で出会って活躍する“近未来バディアクション!”となっていますが(笑い)、決してハードなだけではなく、わりとゆるい日常コメディー的な面が大部分かもしれません。
見どころの一つとして、主人公の福音は、クラリオンに隠された“パンドーラ・デバイス”を用いて、一時的にさまざまな職業のプロフェッショナルになることができます。変身ヒロインさながらの福音たちの活躍にも期待してください。
士郎先生の世界観らしい近未来の技術がいろいろ登場し、それらに関連したさまざまな事件が起こります。六道先生らしいカオスでハイテンションなコメディーシーンもたっぷりあります。加えて名和宗則監督らしい、可愛いくてハートウォーミングな部分も満載です。
士郎先生ファンの方には端々でニヤリとしてもらえる要素を散りばめつつ、予備知識のない方でも、ちょっと変わった全身義体の少女たち(1人は人間、1人はアンドロイドですが)のガール・ミーツ・ガールの物語として楽しんでもらえるようにと意識しました。
物語後半では、多脚戦車など、わりとハードなバトルもあります。あらゆる機械と天性の才能で融合できる福音と、接近戦で無敵を誇るクラリオンは、バトルシーンにおける立ち回りもかなり違います。見どころの一つです。
ブエル役を演じられている森田順平さんは監督の熱い要望でご参加いただきました。ダンディーな森田さんとブエルのキャラクターのギャップがあまりにも大きくて、収録は本当に楽しかったです。キャストの方々は皆さん素晴らしいテンションで、とくに物語の後半はその辺りにも注目してほしいです。
やはり主人公たち2人、福音とクラリオンの心の距離感には注目してほしいです。最初からクラリオン大好きな福音に対して、クラリオン側がどう応えていくかなど。
事件のすべてを握るキーキャラクターであるウザル、見た目は幼く可愛いけど、セナンクル島を実質支配する妖怪的なタクミ、アメリカ帝国も恐れる破壊力を秘めたブエル、人助けが性分のナイスガイなアルトマン大尉、ブエル奪取の野望を抱くクルツ大佐、不死鳥のようにリポートし続けるブリーー……。皆とてもとても愛すべきキャラクターですので、それぞれの活躍に注目してください。
後半の展開は……、とにかくアツいです! いろんな意味で。ぜひオンエアを見て確かめていただきたいと思います!
シリーズ構成・脚本 高橋龍也(「高」は「はしご高」)
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