バカリズム:竹野内豊起用し連ドラ初脚本

竹野内豊さんと異色のコンビでドラマ「素敵な選TAXI」の脚本を手がけるバカリズムさん(左)=関西テレビ提供
1 / 1
竹野内豊さんと異色のコンビでドラマ「素敵な選TAXI」の脚本を手がけるバカリズムさん(左)=関西テレビ提供

 お笑い芸人のバカリズムさんが、俳優の竹野内豊さんを主演に起用し、連続ドラマの脚本を担当することが4日、明らかになった。バカリズムさんは「世にも奇妙な物語2012 秋の特別編」で放送されたドラマ「来世不動産」の脚本を手がけたことがあるが、連ドラの脚本は初めてで、過去に戻ることができる不思議なタクシー運転手とさまざまな乗客による1話完結型のドラマ「素敵な選TAXI(せんたくしー)」(関西テレビ・フジテレビ系)を執筆中という。バカリズムさんは「オファーをいただいたときは『何で僕に……』とびっくりしました」と驚きつつ、「これまでずっと書いてきたコントの延長線上で脚本を書いていますので、あまり見たことがないドラマになると思います」とアピールしている。10月期に放送される。

ウナギノボリ

 ドラマは、乗客の望む過去まで連れて行くことができる不思議な乗り物「選TAXI」の運転手・枝分(えだわかれ・竹野内さん)が主人公。クールな外見の一方で、話し好きでおせっかいで甘い物好きの枝分が、人生の選択に失敗して焦る乗客にアドバイスを送っていく。枝分の行きつけのカフェの店長・迫田宏役をバカリズムさんが演じ、「選TAXI」の乗客には毎話豪華ゲストが登場するという。演出をドラマ「ロス:タイム:ライフ」の筧昌也さん、音楽を「古畑任三郎」シリーズの本間勇輔さんが担当する。

 「来世不動産」を見ていたという竹野内さんは「独特な世界観が面白くて、いつかご一緒できるチャンスがあったら良いなと思っていました」と振り返り、「まさかこんなに早くお話がいただけるとは思っていなかったのでとてもうれしいです」と笑顔。脚本を読んだ感想については、「やはりバカリズムさんならではの生きた会話劇と自由な発想力、これが映像化したらどんな感じになるのか興味津々ですし、視聴者の皆さん以上に私自身が非常に楽しみです」と話した。

 バカリズムさんは「枝分を中心としたストーリーですが、1話完結ということで視聴者の皆さんには毎回違うドラマを見るような感覚でシンプルに、『面白かった、楽しかった、また来週見たい』と思っていただければうれしい」と呼びかけている。関西テレビの豊福陽子プロデューサーはバカリズムさんへのオファーについて、「テレビやライブで披露される自作のコントなどを拝見して、発想の面白さと会話劇のうまさに驚愕(きょうがく)しました。その筆力と発想力でぜひ連続ドラマに新しいワクワクを吹き込んでほしいと思い、無謀にもオファーしたところ、なんと快諾をいただくことができました」と喜んでいる。

 「素敵な選TAXI」は10月期スタートで、毎週火曜午後10時から放送。

テレビ 最新記事