俳優の佐藤健さん主演で人気マンガを実写化した2012年公開の映画「るろうに剣心」の続編製作が決定し、14年夏に原作ファンの間で最も人気の高い「京都編」をベースにした物語を前編、後編の2部作として連続公開することが3日、明らかになった。主人公・緋村剣心役の佐藤さんや神谷薫役の武井咲さんらの前作のキャストが引き続き出演するほか、今作の最大の敵となる志々雄真実(ししお・まこと)役を佐藤さんと初共演の藤原竜也さんが演じることも決定。京都編の2部作で映画版はついに完結を迎える。
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「るろうに剣心」は、和月伸宏さんのマンガが原作で、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が、明治維新後「不殺(ころさず)」を誓った流浪人(るろうに)として、さまざまな人たちと出会い、宿敵との戦いをへて、新たな時代の生き方を模索していく物語で、前作は興行収入で30億円を突破する大ヒットとなった。続編では日本制圧を目指す新たな敵が待ち受ける京都を舞台に、前編の「京都大火編」、後編の「伝説の最期編」と前作を大きく上回る壮大なスケールで描かれる。
佐藤さんは「もう一度剣心を演じることができる幸せと、更なる大きなハードルを越えなければいけないプレッシャーを感じ、気が引き締まる思いです」と語り、「前作を超えるものを作らないと意味がないし、原作ファンの方にも納得していただけるものを作れないと、この映画を撮る資格がない。とにかく監督を信じ、原作の魂をくんで丁寧に剣心を演じ、前作を超えるスケールアップしたアクションに挑戦したい」と気合十分。すでに殺陣や乗馬の練習をしているといい、「覚悟をきめて誠心誠意この作品と向き合っていくつもりです」とコメントしている。
剣心の前に立ちはだかる新たな敵役を務める藤原さんは「自分も剣心世代として子供のころ、アニメを通じて見ていましたが、今回まさか志々雄役のオファーをいただくなんて思ってもいませんでした」と驚きを見せ、「原作の中でも最も人気のあるキャラクターだと思いますし、演じさせていただくにあたり、もちろんいろいろな意見があると思いますが、一生懸命取り組みたいと思います」と意気込んでいる。
続編のメガホンを取るのは、前作と同じ大友啓史監督。江口洋介さん、蒼井優さん、青木崇高さんらも引き続き出演する。また、志々雄の部下で剣心に匹敵する天賦の剣才・瀬田宗次郎(せた・そうじろう)や、仲間の因縁をはらすため剣心を狙う四乃森蒼紫(しのもり・あおし)などの人気キャラクターも登場する予定。すでにクランクインしており、今後、関東近郊や京都を中心に撮影を行うという。(毎日新聞デジタル)
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