沖縄県宜野湾市などで開催中の第5回沖縄国際映画祭で25日、郷土の魅力をCMにして競い合う「JIMOT CM COMPETITION」が開催された。出品作は全87作品で、沖縄県を除く46都道府県の作品から選ぶ全国部門は、大分県豊後高田市の作品がグランプリに輝いた。沖縄県部門では、41市町村の中から、糸満市の作品が県グランプリとなった。全国作品には47万円、沖縄作品には41万円の賞金が贈られた。
ウナギノボリ
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大分県の作品は「住みたい田舎ランキング全国1位」になった豊後高田市の昭和風の街並みを紹介するという内容。グランプリ発表の瞬間、CMを立案した持山弘太さんと「大分住みます芸人」の「野良レンジャー」は、「やった−!」と抱き合い、持山さんは「最高です!」と喜びを爆発させた。審査員を務めたお笑い芸人の木村祐一さんは「2位と1点差という僅差だった。(昭和というキーワードで)町おこしをしたというところを存分に発揮していた。時代をさかのぼってこれから未来まで楽しめるという喜びが感じられる」と選考理由を語った。沖縄県部門グランプリを獲得した糸満市のCMを立案した長田唯亜さんは、賞金41万円の使い道について、「全額恵まれない子供に寄付したい」と話し、会場は温かい拍手に包まれた。
「JIMOT CM COMPETITION」は日本各地から、地元愛で、地域住民だからこそ知っている全国に知らせたいことを題材にしたCM作品を競い合う。3回目となる今年は、46都道府県と沖縄県内の41市町村をCM対象にアイデアを募集し、1000以上の案の中から選ばれた87案を、発案者と吉本興業の現地スタッフが、地元の人々とともに撮影した。受賞は、事前によしもとの動画配信サイト「YNN」上で実施されたウェブ投票と、実行委員の審査で各賞を決定した。
イベントには、沖縄県内の41市町村すべてのCM、沖縄を除く46都道府県の中から中間投票で選ばれた北海道、福岡県、群馬県、大分県、新潟県の作品が上映された。審査員として、木村さん、作家や脚本家などで活躍中の大宮エリーさん、松沢成文・前神奈川県知事、地元の有名タレント“川満しぇんしぇー”こと川満聡さんが参加。ゲストに、お笑いコンビ「ペナルティ」「ブラックマヨネーズ」「しずる」「ガレッジセール」が登場してイベントを盛り上げた。(毎日新聞デジタル)
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