おおかみこどもの雨と雪:ニューヨーク初上映 細田監督に大きな拍手

細田守監督(左)とサインをもらったニューヨークのファン
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細田守監督(左)とサインをもらったニューヨークのファン

 「時をかける少女」や「サマーウォーズ」の細田守監督の劇場版アニメ「おおかみこどもの雨と雪」が10日(日本時間)、米の児童映画祭「第16回ニューヨーク国際児童映画祭」で、上映された。ニューヨークでの初上映となったこの日のチケットは即日完売で、SVAシアターで2回行われた上映はどちらも満員となり、舞台あいさつに立った細田監督には大きな拍手が送られた。

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 上映後、細田監督に観客から、何から作品のインスピレーションを得たのか、日本で「おおかみ」は文化的にどういう意味を持つかなど、次々に質問があがり、終始和やかなムードで上映会は終了。その後、劇場の外には100人以上のファンがサインを求めて列を作り、細田監督は2時間ほどかけて一人一人にサインした。

 「おおかみこどもの雨と雪」は、細田監督が新たに設立した「スタジオ地図」が製作したオリジナルストーリーの劇場版アニメ。昨年7月に公開され、観客動員数344万人、興行収入42億2000万円を記録した。2月に発売したブルーレイディスクとDVDはオリコンの週間ランキングで初登場1位を獲得し、第36回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を受賞。すでに北米での配給が決まっており、今後は吹き替えが行われ、全米で劇場公開される予定。

 映画は、主人公・花と“おおかみおとこ”との出会いから恋愛、結婚、出産、子育て、“おおかみこども”の雨と雪の成長と自立までの13年間を描く。花の声を女優の宮崎あおいさんが、花と子どもたちを優しく見守る“おおかみおとこ”の声を俳優の大沢たかおさんが担当した。(毎日新聞デジタル)

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