俳優の佐藤健さんが、青木琴美さんの人気マンガを実写化する映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(カノ嘘)で主演を務めることが7日、明らかになった。佐藤さんは、大人気バンド「クリュード・プレイ」の元メンバーで、現在は天才サウンドクリエーターとして活躍する小笠原秋を演じる。秋の恋人でヒロインの小枝理子役には、一般オーディションで約5000人の応募者の中から勝ち抜いた17歳の女子高校生・大原櫻子さんが選ばれた。映画は12月に公開予定。
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「カノジョは嘘を愛しすぎてる」は、音楽業界を舞台に、25歳の天才サウンドクリエーター・秋と、普通の女子高生・理子の年の差恋愛を描いた物語。少女向け月刊マンガ誌「Cheese!」(小学館)で09年から連載されており、コミックスの累計発行部数は10巻までで270万部を記録しており、ファンからは「カノ嘘」の愛称で親しまれている。ある日、秋は気まぐれで、女子高生の理子に声をかける。理子は「クリュード・プレイ」の大ファンだったが、秋は自分の正体を告げないまま理子と付き合うことに。しかし、有名音楽プロデューサーが理子の歌手としての才能を見いだしスカウトしたことから、2人の運命は大きく動き始める……というストーリー。
佐藤さんは、同作に出演するにあたって「久しぶりに“THE少女マンガ”を読んだなという感じ。自分が(秋の)せりふをいうと思うと少し恥ずかしいのですが、この世界にどっぷりハマれればと思います」とコメント。また、「もともと音楽が大好きでアーティストの方々への憧れもあったので、今回の役は本当に楽しみです」と期待を寄せている。
また佐藤さんは秋がバンドでベーシストを務めていることからベースの演奏も披露する。プライベートや映画「BECK」(10年公開)でギター経験はあるものの、ベースに挑戦するのは初めてで「本格的な音楽シーンと、少女マンガならではの胸キュンなストーリーを楽しんでいただけたら」とアピールしている。
一方、理子役の大原さんは、学校の友人の勧めで同映画のオーディションに応募し、歌唱、演技など約半年間にわたる審査を経て、「圧倒的な歌唱力」を理由に審査員の満場一致でヒロイン役に選ばれた。もともと小さいころから歌うことが好きで、高校1年からはボイストレーニングに通っているという。佐藤さんは「初めて会った時に弾き語りをして歌を聴かせてくれたのですが、本当に素晴らしくて鳥肌が立ちました。とにかく声がいい!」と絶賛し、原作者の青木さんも「オーディション途中、まだたくさんの候補者が残る中で初めて彼女の歌声を聞きました。その時から彼女だと思っていました」と太鼓判を押している。
撮影は3月中旬から5月中旬に行われる予定。メガホンは「タイヨウのうた」の小泉徳宏監督がとり、音楽は元「東京事変」のベーシストの亀田誠治さんが担当する。(毎日新聞デジタル)
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