志村けん:“敬老の日”プレゼントに苦笑い 「ロラックスおじさんの秘密の種」吹き替え

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 お笑いタレントの志村けんさんが3日、東京都内で行われたハリウッドの劇場版3Dアニメ「ロラックスおじさんの秘密の種」の日本語吹き替え版完成報告会に登場。主人公・ロラックスおじさんの日本語版の声を務める志村さんは初めての吹き替えについて「近眼と老眼なんですよね。台本を見たら字が小っちゃい、眼鏡をかけると見えないし、取ると今度は画面が見えない……」と苦労を明かしたが、17日の敬老の日にちなんで、吹き替えに参加している人気子役のしずくちゃんから鉢植えをプレゼントされると、「敬老の日、じゃないよね?」と苦笑いして、会場を盛り上げた。

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 イベントには、志村さんとしずくちゃんのほか、ロラックスおじさんと出会うため奮闘する少年・テッドの声を担当する宮野真守さん、その敵・オヘア役の山寺宏一さん、ワンスラー役のトータス松本さん、テッドのおばあちゃん役の京田尚子さん、お母さん役のLiLiCoさんも登場した。

 志村さんは、吹き替えについて「登場のシーンは(せりふがなく)、台本に『アドリブ』って書いてあって困りました」と苦笑し、ロラックスおじさんについては「このおじさんはいつもやってる(へんな)おじさんと比べて、いいおじさんでね~。下ネタがなかったから寂しかった!」と笑顔で語った。山寺さんは「この役は志村さんのために作った役みたい。志村さんは普通の方じゃないので『おえ?』の声一つで面白くなる。1秒もかからずにキャラクターが生き生きとする。僕なんかまだまだ(まね)できないです」と絶賛した。

 同アニメで志村さんと同じく声優初挑戦となるトータスさんは、キャラクターの若いころから老人まで、さらに歌も歌うという難役で「こっちは必死にやっているだけ。OKだったらいちいち『ありがとうございます』という感じでした。同じマイクに向かって声を出すにしても、こんなに違うのかと思った」と吹き替えの苦労を語った。山寺さんは「声優でも相当難しい役で、『なんで? すごすぎる!』と思った。歌を聴いて鳥肌が立った。悔しくてしょうがないです」と悔しがっていた。

 映画は、すべてが人工物でできた街に住む少年テッドが、一度も目にしたことがない本物の木を求めて街の外に飛び出し、偏屈老人ワンスラーの助けを借りながら、本物の木を手に入れるカギを握る不思議な森の住人“ロラックスおじさん”に出会うため奮闘するアドベンチャー作品。全米では興行収入2億ドル(約160億円)を突破するヒットを記録している。10月6日から全国公開。3Dも同時上映。(毎日新聞デジタル)

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