相棒シーズン11:新相棒・成宮の父に石坂浩二 恋人役は元宝塚トップスター

「相棒シーズン11」の初回スペシャルで香港ロケを行った(右から)成宮寛貴さん、水谷豊さん、真飛聖さん=テレビ朝日提供
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「相棒シーズン11」の初回スペシャルで香港ロケを行った(右から)成宮寛貴さん、水谷豊さん、真飛聖さん=テレビ朝日提供

 10月放送開始の人気刑事ドラマ「相棒」のシーズン11(テレビ朝日系)で、新相棒として登場する成宮寛貴さん演じる甲斐享(かい・とおる)の恋人役に元宝塚歌劇団トップスターの真飛聖(まとぶ・せい)さん、父親役に石坂浩二さんが起用されることが31日明らかになった。また、初回は香港を舞台にしたスペシャル版でスタートすることも公表された。海外ロケはシーズン2でのロンドン以来10年ぶり。

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 真飛さんが演じるのは享の恋人で航空会社の客室乗務員・笛吹悦子。水谷豊さん演じる警部・杉下右京と享の出会いのキーマンとしてドラマでも重要な役どころになるという。真飛さんは09年に上演された「宝塚版・相棒」で右京を演じるなど「相棒」とは縁が深く、「相棒」の大ファンだったといい、「漠然といつか出たいという夢があったんです。決定したときはうれしくて泣いてしまいました」とレギュラー出演に大喜びしている。

 石坂さん演じる享の父・甲斐峯秋(みねあき)は警察庁次長という高い職位。一方、息子の享は刑事に憧れて大学卒業後に警視庁に入り、交番勤務を経て刑事になった、いわゆる「たたき上げ」。親子関係が見どころの一つとなりそうだ。

 初回スペシャルは10年ぶりの海外ロケとなった香港で、「相棒」史上初となる海外での事件が描かれる。事件の舞台は香港警察も踏み込めない“聖域”日本総領事公邸で起こる。果たして右京たちは解決できるのか……という壮大な展開になる。

 香港ロケを終えた水谷さんは、「香港はかつてイギリス領だったので、興味を持っていたというあたりは、非常に(英国趣味の)右京らしいなと思いました」とコメント。「『相棒Season11』は『相棒ニューイヤー』。というのも個人的には還暦を迎え、またここからスタートだと思っていましたし、『相棒』でも新メンバーを迎えることができ、新たな『相棒』をお見せできると思っているからなんです。今までも『相棒』でしたが、更に『相棒』になると感じています」と手応えを語っている。

 また、成宮さん演じる享については、「とらえどころのない良さ、底が見えない良さがありますね。それによって『相棒』の世界でいろいろなことができるのが本当に楽しみです」と期待しており、成宮さんは、「まさか自分が大先輩の水谷さんとお仕事ができるなんて本当に感激しています。さらに、相棒という国民的なドラマでタッグを組ませてもらえるのはうれしい限り。水谷さんはアニキ的というか、兄弟のような感じで接してもらって不思議な感じです」と喜びを語っている。

 相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・右京がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。これまで3作の映画も製作されており、来春には、川原和久さんが演じる警視庁捜査1課の伊丹憲一刑事が、田中圭さん演じるサイバー犯罪対策課専門捜査官とともに事件を追う展開になるという劇場版最新作「相棒シリーズ X DAY」(橋本一監督)の製作も発表されている。

 「相棒シーズン11」は、今年10月から毎週水曜午後9時に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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