ベルセルク:ガッツ役・岩永が過去の片思いを語る ヤングアニマル創刊20周年イベント

1 / 16

 マンガ誌「ヤングアニマル」(白泉社)の創刊20周年イベントが25日、東京都内で開かれ、同誌に連載されている「ベルセルク」の劇場版アニメシリーズ「ベルセルク 黄金時代篇」(窪岡俊之監督)で声を担当した主要声優陣がステージに登場。主人公・ガッツの声を演じる岩永洋昭さんは「ベルセルク」が読み切りで始まった88年を振り返り、「小学校のクラス替えで好きな子と離れ離れになった」と悲しい思い出を告白。「好きな人には一切しゃべれなくて、陰でじっと見てるタイプ」と語り、「その後、成人式のときに会ったら、すごくきれいだった。でも、話せず終わりましたね」とシャイな一面をのぞかせた。

ウナギノボリ

 ほかにガッツが所属する「鷹の団」団長・グリフィスの声を担当する櫻井孝宏さんと、同団唯一の女性戦士・キャスカ役の行成とあさんも登場。櫻井さんは、同誌が創刊された92年に「19歳で初めて彼女ができた」と明かし、行成さんは、「ベルセルク」の映画製作がスタートした08年に「食品サンプルがすごく好きなんですけど、(東京・浅草の)合羽橋に行って初めて自分用の食品サンプルを買った」と語るなど、同誌の歩みと共に、それぞれの人生にまつわるエピソードを語っていた。ステージの模様は動画サイト「ニコニコ動画」で生放送された。

 「ベルセルク」は三浦建太郎さんの人気マンガ。戦乱で荒廃した架空の世界を舞台に、巨大な剣を使う青年ガッツが、異形の化け物を相手に壮絶な戦いを繰り広げる。劇場版アニメシリーズ「黄金時代篇」は20年以上にわたって描かれた同作をすべて映像化する「ベルセルク・サーガプロジェクト」の第1弾として、ファンの間で最も人気が高く最もドラマチックな展開を見せる「黄金時代」を3部構成で映画化。「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」、「ベルセルク 黄金時代篇2 ドルドレイ攻略」に続く、最終章として13年正月に「ベルセルク 黄金時代篇3 降臨」が公開される。

 この日行われた同誌の創刊20周年イベント「ヤングアニマルフェスティバル」は、東京・秋葉原のイベントホール「ベルサール秋葉原」で開催され、ファン350人が集まった。「ベルセルク」をはじめとした人気連載マンガの原画展も行われ、原画展を訪れた岩永さんは「驚愕(きょうがく)です。甲冑(かっちゅう)も細部まで描かれていてすごいです」、櫻井さんは「誌面で見る以上に生々しい。ついつい引き込まれてしまうパワーがある」、行成さんは「印刷される前の黒インクやスクリーントーンの半透明な感じなど、熱をずっと帯びたままの絵が見られて……。『すごい』しか出てこない」と圧倒されていた。

 イベントは同所で26日午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半)も開催される。原画展のみ有料、中学生以上1人500円。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 16 枚

アニメ 最新記事