工藤公康:「甲子園を味わって」と高校球児に熱いエール

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 元プロ野球選手で、現在は野球解説者などとして活躍する工藤公康さんが1日、東京都内でダイジェスト番組「熱闘甲子園」(ABC/テレビ朝日系)のイベントに、番組でタッグを組む長島三奈さんらとともに登場。31年前に夏の甲子園に愛知県代表・名古屋電気(現・愛工大名電)のエースとして出場し、ノーヒット・ノーランも達成している工藤さんは、「自分の経験を球児と重ねて伝えていきたい。悔いの残らないように、仲間との絆を深める意味でも甲子園を味わってほしい」と高校球児たちにエールを送った。

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 「熱闘甲子園」は、8日に阪神甲子園球場で開幕する「第94回全国高校野球選手権大会」の期間中、試合の結果と感動のドラマを伝えるダイジェスト番組。79年に単発番組として放送され、81年からレギュラー化され、今年が32年目。番組キャスターは14年目を迎える長島さんで、番組内で試合の分析などを行う「熱闘!高校野球」のナビゲーターを工藤さんが担当する。番組は、8日から大会終了まで、月~金曜は午後11時10~40分、土曜は午後11時~11時半、日曜は午後11時15~45分に放送予定(雨天などによる変更あり)。

 会場のモニターには、31年前の試合の映像も流され、工藤さんは「懐かしいです。ナビゲーターを仰せつかって、常に昔を思い出すようになって、忘れかけてたものまで思い出させてもらってありがたい」としみじみ。甲子園のマウンドに立ったときのことを「こんなところで野球ができるんだと震えました」と振り返り、今大会でも愛知県代表の座を勝ち取った母校・愛工大名電については「頑張って勝ち上がってほしいけど、ナビゲーターとして客観的に見たい」とコメント。熱いトークに汗だくになった工藤さんは、「今から燃えてシャツがびちゃびちゃ。熱いなんてもんじゃない。今すぐ始まってもいいくらい」と気合十分だった。

 イベントには、大の高校野球ファンというお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんも登場。甲子園だけでなく地方予選や強豪校の練習試合、紅白戦まで年間50~60試合もプライベートで観戦するなど高校野球を愛してやまない渡部さんは、スタッフから“巻き”の指示が出るほどの熱すぎるトークを展開。「周りからは絶対結婚できないといわれてます」と自虐ネタを披露すると、長島さんは「甲子園好きが結婚できないみたいに言うのはやめて。私も独身なんで」と苦笑い。

 そんな熱いトークにそれでも工藤さんは「これだけ知ってくれている人がいてくれると、番組のやりがいがある」と笑顔だったが、渡部さんは工藤さんのノーヒット・ノーラン時の対戦相手(長崎西高)が父親の出身校だったことを明かし、「三十何年ぶりの出場で、おやじが盛り上がってたのを今でも覚えてますよ。それを、忘れもしません。名古屋電気の工藤ですよ!」と恨み節。そうかと思えば一転、工藤さんに、当時のサインをおねだりし、チューリップハットにノーヒット・ノーラン時の日付まで書いてもらうと「すげえ!これは貴重。おやじも喜びますよ」と大はしゃぎしていた。(毎日新聞デジタル)

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