話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、妖狐(ようこ)の巴衛と女子高生・桃園奈々生の恋と生活を描いた鈴木ジュリエッタさんのラブコメディー「神様はじめました」です。花とゆめ(白泉社)編集部の久良知舞さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−この作品の魅力は?
「神様はじめました」の魅力は、1.男性や大人でも楽しめる! 2.人外キャラクターが可愛い! 3.じれったい恋にはまる!
「少女まんがは恋愛がメーンで、好きだの嫌いだのベタベタして嫌だ」なんて敬遠している方も楽しめる作品です。ジェットコースターのような展開と愛すべきキャラクターたちによって、あれよあれよと物語に引き込まれたら12巻までノンストップで読み続けてしまいます。お試しあれ!
−−作品が生まれたきっかけは?
前連載が「現実の学校」を舞台にした作品だったため、「学校で爆弾を爆発させたいが、その後、普通に授業を続けられない……」など、描写上の問題が多くて大変でした。そのため「次の連載では自由に描ける舞台にしましょう!」と決めて、できたのが「神様はじめました」。主人公が、現実世界、妖怪の世界、神様の世界、過去の世界とあちらこちらへ自由自在に飛び回る、なんともフリーダムなマンガになりました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
今思い返してもドキドキします……、4年前のお正月。ジュリエッタ先生が新連載用に準備していたネームが没になりました。連載開始まで2か月を切る中で、急きょ作られたのが「神様はじめました」。先の展開がどうなるか分からなかったため、伏線を大量に1話目に詰め込みました。20年前に土地神が出ていった謎、巴衛が鏡に触るなと言った謎、1話目ラストに現れた人物の謎などなど……。その結果、いまだに回収されていない謎の伏線が残っています……。ドキドキ。今後回収されるはずですよね、ジュリエッタ先生……!
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
皆様の熱い応援のおかげで、このたびテレビアニメ化が決まりました。
「この作品をアニメにしましょう!」と強い気持ちで支えてくださる方々に出会えたことは、とてもとても幸せで名誉なことだと思っています。少しでもこのご恩に報いることができるよう、ジュリエッタ先生と一緒に頑張っていきますので、アニメもマンガも応援よろしくお願いいたします。
花とゆめ編集部 久良知舞
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