松山ケンイチ:“ライバル”玉木宏の10キロ増量に「ハンパない」 大河ドラマ「平清盛」会見

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 NHK大河ドラマ「平清盛」の第27回「宿命の対決」(8日放送)の試写会が3日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれ、試写後に主演の松山ケンイチさんと玉木宏さんが会見した。同回では清盛のライバル・源義朝(玉木さん)との対決「平治の乱」が描かれる。役作りのため体重を10キロ増量したという玉木さんについて、松山さんは「体作りがハンパない。義朝はなかなか一筋縄にはいかない状況の中で、体に影響も出てくると思う。玉木さんはそういうのを細かくやっているので、自分も見習いたい」と刺激を受けたようだった。

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 玉木さんは一時期、体重が73キロまで増えたといい、現在は65、66キロまで戻っているという。玉木さんは5月22日にクランクアップを迎え、「全力でやらせてもらった作品ですので、ふわ~っとしている。気持ちが途切れてしまった」と現在の心境を告白。撮影では、誰よりも役のことを考えて挑む松山さんから刺激を受けたといい、「僕はわりとスロースターターですが、松山君は殺陣の練習のときも靴をはいて本気でやろうとしていた。そういった松山君の姿勢が、僕の気持ちをたくさん動かしてくれて、清盛と義朝の関係値がある程度築けたと思う」と松山さんに感謝していた。

 松山さんは「出来上がりを見たら、すべてがうまくいった。自分としては満足の出来」とにっこり。2分以上にも及ぶ一騎打ちで、義朝との友情もクライマックスを迎えるが、「同志がいなくなって寂しいし苦しい。それがよく出ているシーン。今回が一番心が震える戦いになりました」と力を込めた。また、「ただ戦っているだけではなくたくさんの感情が描かれたと思う。視聴者の方からどんなメッセージをいただけるか楽しみです」とメッセージを送った。

 同局は、今回の放送に合わせて、各シーンの背景解説や見どころ、制作裏話などをツイッターでツイートする「生清盛」第2弾を行う。6月17日に実施した第1弾が好評だったことから今回の実施に至ったといい、新たに「平清盛専用ツイッターアカウント(@nhk_kiyomori)を開設し、時代考証・本郷和人さんをゲストに迎え解説を行う。

 ドラマは、武士が貴族たちから差別されていた時代、武士の新興勢力・平氏の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。平清盛(松山さん)は白河法皇(伊東四朗さん)の“落胤(らくいん)”で、忠盛(中井貴一さん)が養子にしたという設定で描かれている。毎週日曜午後8時放送。(毎日新聞デジタル)

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