阿部サダヲ:松たか子は「普通より、下ぐらい?」と意外な素顔を暴露 「夢売るふたり」会見

映画「夢売るふたり」の完成披露試写会に登場した(左から)松たか子さん、阿部サダヲさん、西川美和監督
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映画「夢売るふたり」の完成披露試写会に登場した(左から)松たか子さん、阿部サダヲさん、西川美和監督

 女優の松たか子さんと俳優の阿部サダヲさんが6月28日、東京都内で行われた主演映画「夢売るふたり」(西川美和監督)の完成披露試写会に登場。2人は、今作での初共演を「とても楽しかったです。好きな俳優さんでよかったなと。自分の目が確かだったな、狂いはなかったと思いました」(松さん)、「共演する前のイメージは、欠点のない人。監督が『OK!』って言ったら、『そうでしょ』みたいな。お会いしたら全然そんなことはなくて、『今のでいいでしょうか』と。普通……というか、さっきも入場時に転びかけてたり。普通より……下でもいいぐらい(笑い)?でも本当に素晴らしい女優さんです」(阿部さん)とジョークを交えながら、互いに絶賛した。

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 「夢売るふたり」は、「ゆれる」(06年)や「ディア・ドクター」(09年)で知られる西川監督の最新作。東京の片隅で小料理屋を営んでいた夫婦は、火事ですべてを失う。夢をあきらめきれない2人が選んだ再出発の手段は、妻が計画し、夫が女をだます“結婚詐欺”だったが、うその繰り返しはやがて、女たちとの間や夫婦の間にさざ波を立て始める……というストーリー。

 西川監督は、キャスティングについて「お二人の組み合わせを私も見たことないし、どういう雰囲気になるのかイメージがつかない部分もあったので。そこが化学反応を起こしてくれると面白いなと思いました」と話し、撮影中は「お二人いつもゆったりと、全然緊張していないような雰囲気で現場にもいらしていたんです。お芝居は……完璧でしたね。もう何もいうことがないぐらい、素晴らしいお芝居をしてくださって」とコメント。続けて「全力で役に対して向き合ってくれて、非常に血の通った作品になったと思いました」と語り、出来栄えに満足している様子だった。

 また、舞台あいさつでは、松さんの「ソバ好き」も阿部さんから明かされた。監督も「何人ものスタッフが『松さんとソバに行った』と自慢していましたね。しかもソバ、食べるの早いんですよ」と語ると、阿部さんは「ソバを食べる以外も、現場入りも、着替えも、なんでも早かった。(松さんの実家の家業である)歌舞伎の早着替えかっていうくらい(笑い)」と暴露していた。また、松さんには「男とは?」、阿部さんには「女とは?」、西川監督には「愛とは?」というお題で答えを一言書いた垂れ幕が会場につるされ、それについても3人でトークを繰り広げた。映画は9月8日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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