水道橋博士:初の冠番組に自信 「芸能史についてはマニアック」 

CS放送「歌謡ポップスチャンネル」の新番組「水道橋博士の80年代伝説」のMCを務める水道橋博士さん
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CS放送「歌謡ポップスチャンネル」の新番組「水道橋博士の80年代伝説」のMCを務める水道橋博士さん

 お笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士さんがMCを務めるCS放送「歌謡ポップスチャンネル」の新番組「水道橋博士の80年代伝説」の初回収録がこのほど、東京都内で行われた。「水道橋博士」と単独の芸名がタイトルに付いた番組は今回が初めてといい、収録後の会見で水道橋博士さんは、“初冠番組”に「すごくうれしかった。意気込みが違いましたね」と振り返り、80年代の芸能などがテーマの番組について「歌謡ポップスは門外漢だと思ってますが、いわゆる芸能史についてはマニアックだと思ってます。どこまで我々の話が(オンエアで)使われているか、僕も楽しみです」と自信を見せていた。(毎日新聞デジタル)

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 「水道橋博士の80年代伝説」は、80年代にスポットを当て、当時流行したアイドルや音楽、ファッション、遊びなどについて、ゲストを交えて語り合うサブカルチャー番組。毎回テーマを用意し、コメンテーターが出演する討論コーナーや当時のブームをVTRで紹介するコーナーなど、さまざまな形で80年代を懐かしみながら、振り返っていく。

 水道橋博士さんは、コメンテーターとして番組に出演するコラムニストの吉田豪さんについて、「いらない知識がもっとも詰まっている人。共演することになり、『おお、これはいい番組ができるぞ』と思った」と自信を持ったといい、「そして、(同じくコメンテーターとして出演する)掟ポルシェ(バンド『ロマンポルシェ。』のボーカル)や今後、杉作J太郎さん(マンガ家などマルチに活動)とか用意されていると聞いたとき、こんなのサブカルでいえば、クリーンアップ(野球でいう打順3~5番の中軸打者)を全部そろえているんじゃないかと。巨人のオーナーみたいな感じ(笑い)」とコメント。「そういう“地下活動”の人と、80年代の輝いたスターたちの、接点がようやく見つかった」と目を輝かせながら、番組をアピールした。

 その一方で、「こういうキャスティングをすると、『伝説的な番組だった』ってすぐ終わるんですよ。振り切れるんで」と今後を案じ、「だから、吉田豪と掟ポルシェには小出しにするよう言ったんですけど……。1回目を撮影して、また始まったなという感じです。なかなか王道の話ができない。すぐ、些末(さまつ)な『これ知ってる?』という話になるんで。でも、それが放送でできるからいいですよね。長く(番組を)続けたいですよ」と思いを込めた。

 会見には、初回ゲストの俳優で元アイドル歌手の太川陽介さんと歌手の石川ひとみさんも登場。収録を振り返った太川さんは「当時のいろんな“裏”のことを聞き出したいんだろうなって(笑い)。死ぬまで一生言わないぞというのもあるし。だから難しいですよね」と苦笑い。石川さんは、「私なんかは“裏”的な話はしないですし、あまり頭の中に思い出として出てこないんですよね。でもこの場でいろんな話が出てきて、質問を受けたとき、そんなことあったなと。思い出がよみがえる場でしたね」と語ると、水道橋博士さんは「まあ、こちらとしては『まちぶせ』気分なんですけど」と石川さんのヒット曲にかけたコメントで、笑いを誘っていた。

 さらに水道橋博士さんは、石川さんのことを「(昔のことを)ぶっちゃけたりしない、イメージのよさもあるんですよ。すてきだなって思います」と称賛し、「だって、岡本夏生が全部いいかといったらね。『お前、ぶっちゃけ過ぎてんだろ』ってありますから(笑い)。アイドル幻想を保ってくれている美しさはいいですね」とジョークを交えて語り、場を盛り上げた。

 番組は、CS放送「歌謡ポップスチャンネル」で7月16日から毎月第1、3月曜の午後8時に放送予定。

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