宮崎あおい:夫役・大沢たかおと相合い傘で登場 「大きな優しさに支えられた」

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 女優の宮崎あおいさんと俳優の大沢たかおさんが18日、東京都内で行われた劇場版アニメ「おおかみこどもの雨と雪」のジャパンプレミアに登場した。今回の仕事が初共演の2人は、作品にちなみ雨と雪が降る中、相合い傘で舞台上に現れた。主人公・花の声を担当した宮崎さんは、夫役の“おおかみおとこ”の声優を務めた大沢さんを「大きな優しい方。アフレコのないときも毎日現場に顔を出してくださって。おいしい差し入れや子供役の声優さんたちと遊んでくれて、花としての感情を支えられた」と語ると、大沢さんは「暇だったから(笑い)」と謙遜しつつ、「宮崎さんは本当に集中力が高く、現場もいい雰囲気を放ってくださってて、毎日お邪魔して楽しかったです」とお互いに絶賛していた。

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 会見には、幼少期の雪と雨の声を演じた大野百花ちゃんと加部亜門君、10代の2人の声役の黒木華さんと西井幸人さんも出席。百花ちゃんは、大沢さんと遊んだときのことを振り返り、「大沢さんが宝の地図を描いてくれて、それを見ながら宝を探すんですけど、宝は大沢さんが買ってきてくれたお菓子とかなんです」と明かすと、亜門君も「宝もどんどんグレードアップしていきました。本当にいい人でした」とにっこり。大沢さんは「すごく暇だったんで(笑い)」と再び謙遜していた。

 「おおかみこどもの雨と雪」は、「時をかける少女」(06年)や「サマーウォーズ」(09年)で知られる細田守監督の劇場版アニメ最新作。「親子」をテーマに、花の“おおかみおとこ”との出会いから恋愛、結婚、出産、子育て、子どもの“おおかみこども”の成長と自立を描いている。花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”と愛し合い、二つの新しい命を授かる。雪の日に生まれた姉は「雪」、雨の日に生まれた弟は「雨」と名付けられ、人間と“おおかみ”の二つの顔を持つ“おおかみこども”として成長した。家族4人は、都会の片隅でひっそりと暮らしていたが、幸せな日々は、父である“おおかみおとこ”の死によって突然に奪われる。花は、幼い2人の子どもと幸せに生きるため、人目を離れ、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを決断する……という物語。

 同作は、25日にワールドプレミアが開催されるフランスをはじめ34の国と地域での配給も決定。海外での公開は自身最多となる細田監督は「まさかそういうような形で多くの方に見ていただくことになるとは、作っているときは思ってもみませんでした」と驚きを口にし、「題材に対して誠実に作ったので、観客の皆さんお一人お一人と映画がいい出合いになるように祈るばかりです」と語った。映画は、7月21日から全国東宝系で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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