菜々緒:いきなり主演で女優デビュー マンガ原作「主に泣いてます」で薄幸の美女役

マンガ「主に泣いています」の絶世の美女・泉(右)を演じることになった菜々緒さん (c)東山アキコ/講談社
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マンガ「主に泣いています」の絶世の美女・泉(右)を演じることになった菜々緒さん (c)東山アキコ/講談社

 モデルでタレントの菜々緒さんが女優デビューでいきなり連続ドラマの主演を務めることが30日、明らかになった。東村アキコさんの人気マンガをドラマ化する「主に泣いてます」(フジテレビ系)で、出会う男性すべてが交際を申し込むほどの美貌が災いしてまともに生活できず、社会から隠れるように孤独に生きる薄幸の美女・紺野泉役。菜々緒さんは「演技自体が初めてなのに、主演って一体どういうこと?!」と驚きつつ、「まさかまさかと思っているうちに打ち合わせや本読みなどが始まり、今は不安な気持ちもありますが、“頑張らなきゃ”と引き締まる思いでいっぱいです」と意気込んでいる。

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 原作マンガは、人情深い下町を舞台に、一番愛して欲しい人に愛されない片思いの連鎖をギャグ満載で描いている。菜々緒さんは「泉本人の控えめな性格と私の性格は実は真逆」というが「正直そこにやりがいを感じています。“演じる”という自分の新たな可能性にチャレンジする機会をいただけた」と意欲十分。風間トオルさん演じる美大教授・青山仁の愛人で、劇中では絵のモデルも務めるため「モデルも一種演じる仕事ですので、共通点を見つけて取り組んでいきたい」と話している。

 相手役となるやや押しの弱い美大生の赤松啓介役は、同局の連続ドラマ「早海さんと呼ばれる日」で早海家の三男・馨役を演じた人気グループ「KAT−TUN」の中丸雄一さんが務める。赤松は、仁の絵画教室で単位と引き換えに講師を務めることになり、仁の愛人・泉と出会い、泉を必死に否定しながらも、次第に泉に引かれていってしまう役どころ。中丸さんは「非常にユーモアにあふれている原作の一方、リアルな人間関係の描かれ方もとても魅力的な作品だと思う。全体を通してギャグの部分が重要になると思うので意識して大切に撮影していきたい」とコメントしている。

 同局の大木綾子プロデューサーは、菜々緒さんについて「この作品の世界観を作り上げる一つの大きな要は、紺野泉の有無を言わせぬ美しさ。とにかく直感的に思い浮かんだ」といい、「バラエティーで見せる表情とは別の、はかなげでありつつも凛とした、新たな菜々緒さんにご期待ください」と熱を込めている。中丸さんについては「繊細さと強さとおちゃめさを持ち合わせる魅力的なキャラクターイメージにぴったり。視聴者には、中丸さん演じる赤松をナビゲーターとして、この作品世界に入り込んでいただきたい」と語っている。ドラマは7月スタートで、毎週土曜午後11時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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