俳優の妻夫木聡さんが主演を務め、女優の武井咲さんがスクリーンデビューする三池崇史監督の最新映画「愛と誠」が21日(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭のミッドナイトスクリーニングで上映された。日本でその報告を受けた武井さんは「とても感激しています」と話し「私もカンヌへ行って現地で皆さんと一緒に、“初出演で初カンヌ”を味わいたかったのですが、みなさんがとても映画を楽しんでいただき評価してくださったことを日本で聞き、うれしく思っています」と喜びを表した。
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「愛と誠」は、原作・梶原一騎さん、作画・ながやす巧さんの名作マンガで、73~76年にマンガ誌「週刊少年マガジン」で連載され、これまでに3度映画化されたのをはじめドラマ化もされている人気作。今回はミュージカル風の演出を採用し、劇中の名曲をアレンジする音楽プロデューサーに「Mr.Children」などを手掛ける小林武史さんを起用。振り付けをパパイヤ鈴木さんが担当し、歌と踊りで映画を盛り上げている。
超不良の太賀誠を妻夫木さん、究極のお嬢様の早乙女愛を武井さんが演じ、天と地ほどの差がある2人の“運命の恋”を描いている。「君のためなら死ねる!」とエネルギッシュに叫ぶ強烈なキャラクター・岩清水役で斎藤工さんが登場するのをはじめ安藤サクラさんや市村正親さん、余貴美子さん、伊原剛志さん、一青窈さんなど豪華キャストが出演する。
現地に赴いた山崎美香プロデューサーは「何度見ても、お二人をスクリーンで見るとドキドキしてしまうので、そのドキドキ感はきっとフランスの方にも伝わったと思います」と話し、現地で鑑賞した観客からは「今年のカンヌ映画祭で見た作品の中で一番ユニークで面白い作品でした」「この作品を見るまで武井さんのことを知らなかったのですが、日本映画の宝を発見したような気持ちです」といった声が聞かれた。
昨年の映画「一命」に続き2年連続のカンヌ国際映画祭出品となった三池監督作品への出演に武井さんは「三池監督の作品で初出演できるのは貴重なことで、最初は監督って怖いのかなと思いながら現場に入ったんですが、全然そんなことなくて、ほんとに自由に早乙女愛ってキャラクターをのびのびとやらせていただいて、『芝居って楽しいな』とまた思わせてくださった監督です」と語った。6月16日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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