人気アイドルグループ「AKB48」の前田敦子さんが、スタジオジブリの劇場版アニメ「コクリコ坂から」(宮崎吾朗監督)のDVD、ブルーレイディスク(BD)の発売告知CMに起用されたことが、明らかになった。幼いころからのジブリファンで「魔女の宅急便」が一番好きという前田さんは、今回のCMキャラクター抜てきに「私でいいんですか?という感じで素直にうれしかったし、夢みたい」と大喜び。撮影では、ざるの上でお米を研いだり、マッチで火を付けて土鍋でご飯を炊くなど、作品の舞台となった60年代の生活風景を初体験し、「すごく難しくてちゃんとできてるか心配です(笑い)」と振り返っていた。
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「コクリコ坂から」は、80年に「なかよし」(講談社)で連載された佐山哲郎さん原作、高橋千鶴さん画の少女マンガが原作。翌年に東京オリンピックの開催を控えた63年の横浜を舞台に、父を海で亡くし、仕事を持つ母を助け、下宿屋を切り盛りする16歳の少女・松崎海の成長と、同じ高校に通う1年先輩の新聞部の部長・風間俊との恋物語を描く。海役を長澤まさみさん、俊役を「V6」の岡田准一さんなど、豪華キャストが声優を務めている。
前田さんをCMキャラクターに起用したことについて、宣伝担当者は、「前田さんの芯が強く、凜(りん)としたイメージが『コクリコ坂から』の時代に強くまっすぐに生きた海とどこか重なるものがあり、今回実現した」と説明している。
「コクリコ坂から」は2回見たという前田さんは、「始まってすぐの2人が出会うシーンからずっとドキドキしっぱなしで、ついつい顔がほころんでしまいます」と可愛らしい感想。ジブリ作品の「ヒロインに抜てきされたら?」という質問には、「イメージとかけ離れているかもしれませんが、海ちゃんのような女の子を演じてみたい」と答えていた。
また、映画の主人公が毎朝下宿人のために朝ごはんを作っていることにちなんで、「誰かのために朝ごはんを作ることは?」と聞かれ、「最近友達(メンバー)と作ることが多いんですけど、いつも『誰かに食べてもらいたいね』って言いながら自分たちで食べているんです(笑い)。いつか、自分が作ったものを食べてもらって『おいしい!』って言ってもらいたい」と夢を膨らませていた。
「コクリコ坂から」のDVD、BDはともに6月20日発売。CMは6月中旬から放送予定。(毎日新聞デジタル)
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