テルマエ・ロマエ:イタリアの映画祭でネット1位の「マイムービーズ賞」受賞 日本映画で唯一

原作者のヤマザキマリさん(左端)も登壇した、映画「テルマエ・ロマエ」の初日舞台あいさつ
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原作者のヤマザキマリさん(左端)も登壇した、映画「テルマエ・ロマエ」の初日舞台あいさつ

 阿部寛さん主演で現在公開中の映画「テルマエ・ロマエ」が、同作の舞台であるイタリアで開催されていた「第14回ウディネ・ファーイースト映画祭」で「マイムービーズ賞」を受賞したことが明らかになった。同賞はネット投票で最多得票した作品に贈られる賞で、同映画祭に日本から出展した11作品の中で唯一のタイトルを獲得した。現在同国での公開を調整中といい、今回の受賞がさらに実現に向けて追い風となりそうだ。

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 「第14回ウディネ・ファーイースト映画祭」は、日本をはじめ韓国や中国、台湾、香港などの東アジアや東南アジアを中心とした10の国と地域の、合計62作品が上映された映画祭。現地イタリアで4月20~28日に開催された。21日には、「テルマエ・ロマエ」の武内英樹監督が映画祭に出席。1200人収容の会場から観客があふれだし急きょ追加上映が決定するなど、終始歓迎ムードの中上映された。

 同作品の原作は、「コミックビーム」(エンターブレイン)で連載中のヤマザキマリさんの異色の“風呂”マンガで、10年に「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞。映画では、主人公のローマ帝国の浴場設計技師・ルシウスを阿部さんが演じている。ルシウスは浴場づくりのアイデアに悩んでいたある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップし、「平たい顔族(日本人)」のマンガ家志望の真実(上戸彩さん)と出会う。そこで目にした新たな発見を次々とローマ帝国の風呂に生かし、ローマで名声を得ていく……というストーリー。(毎日新聞デジタル)

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