浜崎あゆみ:沢尻エリカ主演「ヘルタースケルター」に11年前の代表曲 3年ぶり映画テーマ曲

撮り下ろしビジュアルを使った映画「ヘルタースケルター」のポスター (c)2012映画『ヘルタースケルター』製作委員会
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撮り下ろしビジュアルを使った映画「ヘルタースケルター」のポスター (c)2012映画『ヘルタースケルター』製作委員会

 歌手の浜崎あゆみさんが01年に発表した代表曲「evolution」が、沢尻エリカさんの5年ぶりの主演映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)のテーマソングに決定したことが26日、明らかになった。「evolution」は11年をへても輝きを失わない力強いメロディーを持ち、映画のテーマとイメージが合致するとの理由で起用された。浜崎さんの楽曲が映画のテーマ曲になるのは、09年公開の映画「DRAGONBALL Evolution」の全世界テーマソングに「Rule」が使用されて以来、約3年ぶりとなる。

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 浜崎さんは「最初はびっくりしましたが、蜷川監督たっての希望ということと、同じ事務所の後輩であるエリカの大切な作品ということで喜んでお受けしました。私自身、とても思い入れのある曲ですし、こうして12年に新たに聴いていただける機会を得ることができたので、多くの方の印象に残るとうれしいです」とコメントしている。映画については「実は原作がとても好きなので、映画の完成もとても楽しみにしています」と期待を寄せている。

 蜷川監督は「映画のテーマは東京という街に消費されながらもしなやかに立ち続ける女性を描くこと。このテーマに合う日本のアーティストは浜崎あゆみしかいないと思う」と熱烈オファー。沢尻さんも「ayuさんは昔から大好きなアーティストさんで、今回テーマソングにあの『evolution』が使われると聞いて大変喜んでいます。今作は、私も原作に衝撃を受けて臨んだ作品です。こうしてayuさんの楽曲でさらに花を添えていただけたことで、より魅力的な作品になったと思う」と喜んでいる。

 「ヘルタースケルター」は、岡崎京子さんの伝説的な人気マンガが原作で、03年に単行本化(祥伝社フィールコミックス)され、翌年には第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。全身を作り替えるほどの整形手術を受けた主人公りりこが、究極の美貌とスタイルで芸能界に君臨するトップモデルになるが、やがて手術の後遺症が悪化、体が崩壊に向かっていく中、りりこは周囲の人間を巻き込みながら次々と事件を巻き起こしていく……というストーリー。

 映画は、世界的なフォトグラファーでもある蜷川監督が、実現までに約7年の歳月を要しながら「絶対に映画化したい」という思いをかなえたといい、安野モヨコさんの人気マンガを映画化した初監督作「さくらん」(07年公開)以来の監督2作目となる。主人公・りりこ(本名・比留駒春子)を演じる沢尻さんのほか、寺島しのぶさん、桃井かおりさん、大森南朋さん、水原希子さん、綾野剛さん、新井浩文さん、鈴木杏さん、寺島進さん、哀川翔さん、窪塚洋介さん、原田美枝子さんらが出演する。

 今回の主題歌の発表に合わせて、沢尻さん演じる「りりこ」の撮り下ろしのビジュアルも公開された。物語の舞台となる、りりこの住む部屋で撮影された、蜷川監督らしく強烈な赤が印象的なカットをメーンに、豪華出演陣の写真が使用されており、同じビジュアルをあしらったポスターは28日から全国の劇場に掲出される。また、同日から劇場前売り券も発売を開始する。映画「ヘルタースケルター」は、7月14日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)など全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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