デビュー8周年を迎える人気グループ「関ジャニ∞」が初主演を務める映画「エイトレンジャー」(堤幸彦監督)の新キャストが11日発表され、劇中の舞台となる八萬市(エイトシティー)を支配するテロリスト集団「ダーククルセイド」のボスである“悪の総帥”を、俳優の東山紀之さん、正義に執着する女刑事をタレントのベッキーさんが演じることが明らかになった。
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東山さんは、関ジャニ∞との共演について「キャラクター性を見ていると、正直言って後輩の中で僕とは一番遠い存在のように思っていました。ただ、そのイメージのギャップというか、求められるものが違う人間同士で化学反応を起こせたら、とてつもなく面白いものが出来上がるんじゃないか」と期待を込め、初の悪役については「非常にやりがいを感じます。『レオン』の時のゲイリー・オールドマンの悪のすごみ……。今回の作品でも、彼のような雰囲気を出せたら。今まで感じたことのないこのゾクゾクした不思議な感覚を、悪の総統として思いっ切り作品にぶつけてやろうと思っています」と意気込んでいる。
一方、「エイトレンジャー」を前から知っていたというベッキーさんは「映画化と聞いてわくわくしましたし、さらに堤監督ということで、むしろ『出させてください!』という感じでした」と出演を喜んでおり、役柄については「笑顔のシーンが1個もなく、ずっと真顔もしくは怒っている顔です。それが自分の中ですごく新鮮でしたし、ずっとそういう役をやりたかったので本当にうれしかったです。映画を見た方は『ベッキーこわっ!』って思うかもしれないですけど(笑い)」と話した。映画については「アクションシーンがたくさんあるので、すごく楽しい。爽快、痛快です。2時間体持つのかなって心配するくらい、本当に面白い作品」とコメントしている。
同映画は、関ジャニ∞がコンサートで上演してきたスーパー戦隊シリーズのパロディー企画を映画化したもので、05年12月のコンサート「関ジャニ∞ Xmas パーティー2005」で初演され、その後も各地のコンサートでご当地ネタなどを盛り込みながら上演されている。舞台では、横山裕さんはブラック、渋谷すばるさんはレッド、錦戸亮さんはイエロー……というようにメンバーそれぞれが色分けされたヒーローを演じている。映画の舞台となるのは荒廃した近未来都市・エイトシティーで、関ジャニ∞のメンバーが演じる7人の青年がテロリスト「ダーククルセイド」と戦うために立ち上がる……というストーリー。
共演陣には、かつてヒーローとして活躍したが、現在は4畳半のアパート住まいのキャプテン・シルバー役を俳優の舘ひろしさんが演じるほか、女優の蓮佛美沙子さん、俳優の竹中直人さん、田山涼成さん、石橋蓮司さん、お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんら個性的な顔ぶれがそろった。映画は7月28日に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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