10年に放送され、その奇妙なキャラクター造形と不思議な設定、斬新な映像表現で“キワもの好き”の心をつかみ、“中毒者”を続出させたドラマ「SPEC」(TBS系)。SPECとは、予知能力や念動力といった特殊能力のことで、それを持つ犯罪者と警視庁公安部の特別捜査官2人の対決を描いた。多くの謎を残したまま最終回を迎えた同ドラマが、スペシャルドラマ「SPEC~翔~」(1日放送)をへて、「劇場版SPEC~天~」のタイトルでスクリーンに登場する。ドラマ同様、堤幸彦監督が手掛け、主人公の2人、当麻紗綾(とうま・さや)と瀬文焚流(せぶみ・たける)を演じるのは戸田恵梨香さんと加瀬亮さんだ。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
警視庁公安部公安課第五課未詳事件特別対策係、通称“未詳(ミショウ)”の捜査官、当麻(戸田さん)と瀬文(加瀬さん)の元に、ミイラ化した人間の集団死体の連絡が入る。先だっても、刑事のミイラ化死体が見つかったばかり。2人はSPECホルダーの犯行を疑うが、やがて事件は国家をも揺るがす大事件へと発展していく。
IQ201の天才だが変人の当麻と、肉体派で直情型の瀬文。この2人のキワものぶりがこのシリーズの要だが、それに加えて今回は、新たなSPECホルダーとして、浅野ゆう子さん演じるマダム陽(ヤン)と、伊藤淳史さん演じる、その名もズバり“伊藤淳史”が登場。2人の驚異のSPECに、多くの人は度胆を抜かれるはず。また、ドラマで死んだはずのニノマエ(神木隆之介さん)や、公安部の津田助広(椎名桔平さん)も姿を見せ、それでなくても複雑な物語が一層複雑になっている。さらに、栗山千明さん演じる、瀬文の元恋人、青池里子とその子供までもが登場し、瀬文の過去が明らかになるという仕掛けまである。御前会議やらファティマ第三の予言といった言葉や、堤監督ならではのゆるいダジャレが飛び出すなど内容てんこ盛りでビギナーを戸惑わせる一方、SPECファンにはたまらない内容になっている。7日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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