長谷川京子:出産2カ月弱での舞台復帰に「頑張ってここまで来た」

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 1月末に第2子女児を出産した女優の長谷川京子さんが5日、紀伊国屋ホール(東京都新宿区)で開かれた舞台「熱海殺人事件NEXT ~くわえ煙草伝兵衛捜査日誌~」の公開ゲネプロに登場。今回が出産後の初作品となる長谷川さんは、2カ月弱で復帰することについて、「子育てなどまだ落ち着いていない中で本番を迎えますが、頑張って頑張ってここまできたという感じ」と率直な思いを告白。同作は昨年2月に上演された舞台の再演で、今回も同じ役柄を演じる長谷川さんは、「再演のお話が来たときには何が何でも参加させていただきたいと思っていた。この作品に出会えたことが大きな起点だったし、別の人がやるなんて許せないと思いまして!」と作品にかける強い思いも語った。

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 黒シャツにチェックの黒パンツ姿で登場し、変わらぬプロポーションを披露した長谷川さんは、「家だと集中できなかったので、母など(子供を)預けられる人が来てくれたときに、外に出て車の中でセリフをしゃべったりしていました」と子育て仕事との両立に苦労した話を披露し、「去年の方がよかったと思われないように、よりクオリティーの高い舞台を見ていただけたら」と笑顔で呼びかけた。

 「熱海殺人事件」は、つかこうへいさんが73年に発表した代表作で、つかさんは当時、史上最年少で「岸田國士戯曲賞」を受賞した。紀伊国屋ホールを拠点に幾度も再演されたほか、「熱海殺人事件モンテカルロイリュージョン」「売春捜査官」など、さまざまなバージョンがつかさんの作・演出で上演され続けている。76年につかさん自身が小説化し、つかさんが脚本を手がけた映画版が86年に公開されている。

 「熱海殺人事件NEXT」は、「紀伊国屋つかこうへい復活祭」の第1弾として昨年2月に上演されたもので、今回は再演。長谷川さんは、女性警官の片桐ハナ子を演じ、木村伝兵衛部長刑事を山崎銀之丞さん、刑事の熊田留吉を「北区つかこうへい劇団」の武田義晴さん、犯人の大山金太郎を中村蒼さんが演じる。演出は岡村俊一さんが担当する。

 この日の会見には、山崎さん、武田さん、中村さんも登場した。舞台は6~15日に紀伊國屋ホールで上演するほか、18日に福岡公演、21~22日に大阪公演を行う。(毎日新聞デジタル)

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